トロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンは、2020年もトロロッソのシートを確保することができるかどうかについての心配はしていないと主張している。
2019年シーズンも半ばに近づきつつあるなか、来年はどのドライバーがどのチームにいるのかという噂話が徐々に活気付き始めた。ここで話題になっているドライバーのひとりが、アルボンだ。
しかしアルボンは、2年目のシーズンに向けてトロロッソのシートにふさわしいということを証明するために、余計なプレッシャーを受けているとは感じていないと主張した。
シートの心配をしているのかと問われたアルボンは先週、「本当に心配していない。僕はただ自分自身のことに集中している」と述べた。
「みんなの言いたいことはわかる。でも不安に感じることや、気にしていることはないよ」
2018年はFIA-F2を戦い、ランキング3位となったアルボン。当初はフォーミュラEのシーズン5(2018/19年)にニッサン・e.ダムスから参戦する予定だったものの、レッドブルとニッサンによる交渉の末、アルボンはニッサンとの契約を解除しトロロッソ・ホンダからのF1デビューが決まった。
「僕はまだまだルーキーで、今もたくさんのことを学んでいるところだ」
「これまでのシーズンに満足しているけれど、今は入賞圏内に戻ることに集中している。毎週末、僕はドライバーとして改善し、マシンのフィードバックや知識も向上できるように取り組んでいる」
アルボンは、これまでのレース経験と比べても、F1マシンを機能させる方法に適応するのに時間がかかっていることを認めた。
「このマシンにはかなりのダウンフォースがある」
「F1でグリップを失うということは、大きなタイムロスをするということだ。特にリヤタイヤのグリップを失うと、ラップタイムのロスがかなり大きい」
「僕がマシンのなかで求めているのは安定性ではない。マシンがあちこちに動くことは気にしていないけれど、安定性を持つことが、常に最速でいるための方法ではない」
「今はマシンに乗って自分が何をしたいのか、速く走るためにはマシンに何が必要なのかをわかっている。それはタイヤのマネージメントや準備などの小さなことだ」
「パフォーマンスには満足しているし、その状態を維持したい。快適さも感じていて、マシンについて学び、それを次のレースで活かしたい」
またアルボンは、シーズンが進むにつれてF1のパドックでより気楽にいられるようになったことが役に立っていると述べた。
「今はF1でとても居心地がいいと感じている。それがますます普通のことになって、よりリラックスできている」
「最初は少し神経質だったけれど、今はすべてのことについて落ち着いていられる。自分のリズムに乗っているし、予選でのストレスも減った。それに慣れたら、全体的な雰囲気もよりリラックスして感じられる」
「僕のエンジニアも、僕も、そして僕のチームも、素晴らしい仕事をしている。僕はそのことに本当に満足しているよ」