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DTM第5戦アッセン:レース2はロッケンフェラーが2年ぶりの勝利。ウィットマンは最後尾から2位に

2019年07月22日 09:41  AUTOSPORT web

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DTM通算6勝目を挙げたマイク・ロッケンフェラー
オランダ・アッセンのTTサーキットで開催されたDTMドイツ・ツーリングカー選手権第5戦。21日に行われたレース2は、マイク・ロッケンフェラー(アウディRS5 DTM/アウディ・スポーツ・チーム・フェニックス)が約2年ぶりとなる勝利を挙げた。

 前日は雨に見舞われたアッセンだが、日曜日は天候に恵まれる。

 予選は、レネ・ラスト(アウディRS5 DTM/アウディ・スポーツ・チーム・ロズベルグ)がポール・ポジションを獲得。2番手はルーキーのジョナサン・アバーディン(アウディRS 5 DTM/WRTチーム・アウディ・スポーツ)、3番手はロッケンフェラーが入った。

 前日のレース1で勝利を飾ったマルコ・ウィットマン(BMW M4 DTM/BMWチームRMG)は、マシントラブルで最後尾となる。


 迎えた決勝レース。ラストは好スタートを切ったが、2番手のアバーディンが痛恨のスタートミス。ロッケンフェラーが2番手、5番手スタートのロビン・フラインス(アウディRS5 DTM/アウディ・スポーツ・チーム・アプト・シェフラー)が3番手に浮上する。

 最後尾のウィットマンは、オープニングラップで12番手にポジションをアップ。さらにオーバーテイクを重ね、12周目には6番手に浮上し、タイヤ交換へと向かう。

 トップを走るラストは14周目終わりでピットイン。3番手のフラインスも同じ周にタイヤ交換へ。

 コースに戻るとウィットマンが迫り、サイド・バイ・サイドのバトルへ。粘ったフラインスだったがオーバーランでポジションを落とす。


 トップに立ったロッケンフェラーも16周目終わりでピットへと向かった。

 次々とタイヤ交換を終えると22周目に再びトップに復帰したラスト。その後ろには最後尾だったウィットマン。そしてロッケンフェラーというオーダーに。

 残り約15分となった26周目にロッケンフェラーは、ウィットマンをあっさりとオーバーテイクし、2番手を奪う。

 その勢いでラストを捉えたロッケンフェラーは、29周目の1コーナーでラストはオーバーテイクしトップに立つ。


 2番手に落ちたラストはタイヤが厳しく、その周終わりで再びピットイン。上位争いから脱落してしまう。

 ロッケンフェラーはタイヤをいたわりながらそのままリードを築き、4.5秒差をつけて2017年のザントフォールト戦以来となる通算6勝目のチェッカーを受けた。

 2位は最後尾グリッドからジャンプアップしたウィットマン。3位にニコ・ミュラー(アウディRS5 DTM/アウディ・スポーツ・チーム・アプト・シェフラー)が入った。

 2度目のタイヤ交換で13番手まで落ちたラストだったが、残り10分で猛追を見せ5位フィニッシュ。チャンピオン争いでのダメージは最小限に抑えることができた。


「最高だよ! DTMは世界でもっともチャレンジングなレースシリーズのひとつだ。昨日は同じセットアップで中盤に沈んだけど、今日はいちばん前にいるんだ。予選も素晴らしく、いいスタートを切ることができた」

「今日はタイヤ管理がすべてということをわかっていたんだ。できる限りタイヤをもたせようとして、それが報われた。トップに立ってギャップができたら、クルマの中のあらゆる音に注意を向けていたよ。チェッカーフラッグを見ることができてうれしかったね」と2年ぶりの勝利を喜ぶロッケンフェラー。

 最後尾から2位に入ったウィットマンは、「アッセンはオーバーテイクが難しいから、あまり結果を期待していなかった。しかし、スタート後に6番手までポジションをアップすることができた」

「アウディ勢を攻めあぐんだので、アンダーカットを試みてうまくいった。そこからはタイヤ管理がすべてだったね」とコメントしている。

 チャンピオン争いは、ラストが13ポイントを加え158ポイントで1位をキープ。2位に136ポイントでミュラー。アッセンの2レースで46ポイントを加えたウィットマンが118ポイントで3位に浮上している。