7月19~21日に開催されているDTMドイツ・ツーリングカー選手権の第5戦アッセンに先駆けて、レースウイーク前日の7月18の夕方から、アッセン市の中心地でDTMマシンをはじめ、サポートレースのポルシェ・カレラカップ・ベネルクス、ロータス・エリーゼカップ、Wシリーズ、そしてBossGPからはV10エンジンを積むトロロッソF1やバイクのショーデモランが行われ、街中に迫力あるエキゾーストノートが鳴り響いた。
このイベントは、初開催となったDTM第5戦アッセンを前に、市内の中心地を流れる運河の両岸を利用し、観客席とデモランコースを設定し会場にしたイベント。近隣から数多くの観客が訪れ、初めて間近で見るドーナツターンに大興奮する子供たちの姿が見受けられた。
DTMマシンのデモランでは、地元オランダ出身のロビン・フラインスがステアリングを握った。フォーミュラEのニューヨーク戦から帰ったばかりだが、疲れもみせず、地元オランダでサービス満載で3セッションのデモランとドーナツターンを行い、会場を沸かせた。また、Wシリーズからも地元オランダ出身ドライバーで、BMWジュニア育成ドライバーであるバイツケ・フィッサーがステアリングを担い、迫力ある走りをみせた。また、デモラン終了後は全ドライバーが参加してのサイン会が行われた。
BMWとアウディは2018年まで使われていた実車がデモランに用いられたが、アストンマーティンはデモカーを所有しておらず、量販車にDTMカラーリングを施したものと、セーフティカーの走行となった。
今回、アッセンで初めてDTMが開催されるとあり、地元アッセンや近隣市町村、そして政党の強力なサポートもあり、市内のデモランが開催された。また地元商店街の組合も協力し、飲食店ではDTM特別コースメニューの提供や、商店で25ユーロ以上の買い物をするとDTMのVIPチケットやグッズが当たるくじ引き大会等も行われ、地元をあげて歓迎ムードが感じられるお祭りのような雰囲気となっていた。
DTMはドイツ国内のサーキットの他に、ベルギーのゾルダーやイタリアのミサノ、イギリスのブランズハッチ等、ヨーロッパ4カ国で開催されている。