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アニメ鑑賞は意外とハードル高い?「楽しむには事前に有名作品の視聴が必要」と感じた人の投稿が話題

2019年07月21日 09:00  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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アニメ鑑賞を趣味に挙げる人は非常に多くなった。「オタク」イメージの向上や、テレビやネットがあればすぐ始められる手軽さも相まって、趣味にしやすくなったのだろう。ただ、それでも中には、アニメ鑑賞に難しさを感じる人もいるようだ。

はてな匿名ダイアリーに7月16日、「アニメ鑑賞はハードルが高い」というエントリーが寄せられた。アニメを観た投稿者は、

「鑑賞したアニメの感想・批評を知ろうとアニオタのツイートを見てみたが、8割の確率で他のアニメ・漫画を引用していることに気づいた」
「今見たアニメの批評を満足に読むためには、事前に有名なアニメ・漫画を鑑賞しておかなければいけないということではないか?」

と感じたという。アニメを楽しむためには様々な作品をチェックする必要があると判断した投稿者は、「これはしんどいぞ」と嘆いた。(文:石川祐介)

「面白かったら『面白かったー!』でいいんじゃね」


本来、アニメ鑑賞は「楽しかった」「つまらなかった」だけでも良いのだが、投稿者は作品の考察や批評をすることが鑑賞のゴールと捉えているようだ。この姿勢には「鑑賞と批評が直結している真面目さがすごい」と称賛の声が寄せられた。

批評しようとせず、思考をリセットしてただボーッと鑑賞したり、"ながら見"したほうが楽しめると指摘する人も多くいた。

「アニメは家事をしながらみてる。座ってみるものではない」
「別に面白かったら『面白かったー!』でいいんじゃね」

ある程度数をこなしていくと自然と知識も積まれるので、そうなった時に過去に見た作品をもう一度見直すと、より味わい深い批評ができるようになるだろう。今は批評を目的とせず、なんとなく面白そうな作品を見れば良いのかもしれない。

「むしろフィルターがかかってない人の意見は貴重」

「オタクは自分の好きなコンテンツに対する『オタクではない人間の意見』が気になって気になって仕方がない生き物です」
「知らないほうが楽しめる事もあるのではないだろうか」
「むしろフィルターがかかってない人の意見は、過去作品の影響受けまくってる僕には貴重なので色々語って欲しいです」

作品の批評を楽しむ人達は、投稿者のようにアニメを見慣れていない"門外漢"の感想を欲している傾向があると言う人もいる。今の情報量のまま鑑賞することを勧める人もいた。

アニメではパロディやメタファーのほか、最近だと、演じているキャラの声優をイジる"中の人ネタ"もある。知識が豊富だと楽しみが増えることは間違いない。ただ、知らないからこそ、作品のストーリーや作画に集中することもできる。

アニメ鑑賞と一言で言っても、作品全体を観るのが好きな人、音楽が好きな人、物語を追うことが好きな人、作画にこだわる人など様々だ。「このように鑑賞すべき」という決まりもないのだから、自分の好きな方法で楽しめばよいのではないだろうか。