レッドブルF1チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、F1第10戦イギリスGPでのチームのパフォーマンスが「非常に励みになった」とし、F1シーズン後半に向けた見通しは明るいと考えている。
レース前、レッドブルはシルバーストンでの週末を警戒していた。パワーサーキットであることから、トップ集団のライバルであるメルセデスとフェラーリに比べて苦戦が予想されたからだ。
しかしながら、マックス・フェルスタッペンは予選4番手と健闘。決勝ではフェラーリのセバスチャン・ベッテルに追突されたことで遅れをとったものの、強力な走りを見せ、5位入賞している。これによりチームはホンダ製パワーユニット(PU/エンジン)を搭載するレッドブルRB15パッケージの強さについて非常に前向きな感触を持った。
またピエール・ガスリーもイギリスGPで自身のパフォーマンスを好転させ、予選5番手、決勝は4位入賞を果たしチームに達成感を与えることになった。
「この種のコースで、メルセデスにこれだけ近づけたことは大きな励みだ」とホーナーは語った。
「パワーが物を言うことは分かっていた。そしてマゴッツ、ベケッツ、コプスのコーナーで我々がそうできたように、フェラーリ勢に近づくためにマックスは彼らの後ろで非常に大きな勢いに乗ることができていた。こうしたことは大抵はマシンが非常に良いものであるという兆候だ」
「我々は間違いなくマシンからいくらかのポテンシャルを引き出したと思う」
「シルバーストンにおけるマシンの挙動は高速、そして低速域でも非常に良く、我々には競争力があった」
「マックスについて言えば、ポールポジションのタイムにとても近かった。エンジンの制限がなかったとしたらもっと近づけたかもしれない。そしてレースでは彼は本当のペースを出すことができなかった。99パーセントの時間、彼はフェラーリの後ろで動けなかったからだ」
F1のスケジュールでは、第13戦ベルギーGPのスパ・フランコルシャンと第14戦イタリアGPのモンツァというふたつの対処すべきパワートラックの前に、第11戦ドイツGPと第12戦ハンガリーGPの2連戦がある。
「シルバーストンでのパフォーマンスに続いて、我々はホッケンハイムに自信を持って臨む」
「今年のスケジュールのなかでシルバーストンは、モンツァについで最もパワーが重要となるコースだ。周回のほぼ全体において全開で走ることになる」
「だからこの結果は我々にとって非常に励みになる。ホッケンハイムのようなコースはここほどにはパワーが重要視されないのは確かだからね」
「ハンガリーのコースでは、我々は常に優れたパフォーマンスを発揮してきた。そこで強力なマシンを持てることを期待している」