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嵐 櫻井翔、9回目の選挙特番出演へ これまでの活躍ぶりから起用され続ける理由を探る

2019年07月20日 06:11  リアルサウンド

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リアルサウンド編集部

 7月21日に投開票が行われる参院選に寄せて各局で選挙特番が組まれるなか、日本テレビ系選挙特番『NNN参院選特別番組 zero選挙2019 ~アナタに迫る!新時代の大問題~』(21日19:58~26:10)では、有働由美子と嵐の櫻井翔が司会を務める。


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 櫻井の選挙特番への出演は、今回で9回目。これまでの活躍を振り返りながら、櫻井が起用され続ける理由を探ってみたい。


■Jr.時代の受け答えには現在の姿に通ずる部分も
 櫻井は、ご存知のとおり慶応義塾大学の卒業生。幼稚舎から大学まで慶応という華々しい経歴で、“高学歴ジャニーズアイドル”の先駆けだ。2018年の年末に、20年ぶりに一夜限りで復活した『8時だJ』(テレビ朝日系)で、当時を振り返る懐かしい映像には「といいますのは」と切り出す櫻井少年の姿があった。


 中学生でジャニーズJr.に応募して合格した櫻井。まだあどけなさが残っていたが、利発な受け答えには、現在のキャスターとしての活躍に通ずるものがあった。嵐としてデビューして以降も、楽曲では当時としては珍しいRAPを担当するなど革新的なチャレンジを続けてきた人と言える。


 嵐としての活動のほかに、映画やドラマなど単独での仕事もあり、“国民的アイドル”と呼ばれるだけに圧倒的な仕事量であろうことは想像がつく。以前、櫻井が出演した映画の監督も、ハードスケジュールの撮影だったにも関わらず、翌日には櫻井が海外から番組と中継をつないでいたことに驚いたそうで、その姿に頑張ろうと勇気づけられた、とインタビューで明かしていた。語る言葉もそうだが、言葉を発せず背中で語る部分も大きい。


■年齢や立場を超えて、意見の橋渡しをする櫻井の凄み
 今回の特番では、全国の投開票結果を速報で伝えると共に、櫻井が同世代たちと居酒屋で本音を語らうという。現在、櫻井は37歳。“アラフォー”と呼ばれる世代だ。


 同世代となると、働き盛りもいれば雇用に悩む人、子育てや介護に追われる人もいるだろう。終身雇用が崩壊しつつあり、老後の資金不安と、何かと背負うものが多い世代。そんな同世代らと新橋の居酒屋で本音トークを繰り広げるという。


 2007年の選挙特番で「ネクストジェネレーション」として若者と対話をして以降、常に人々の話に耳を傾けてきた。若者の意見を汲み、さらに、同番組で小泉進次郎や、安倍晋三首相ら政治家とも対話をしてきたように、年齢、立場、肩書、そういうものを超えて意見の橋渡しをすることができるのが櫻井の凄み。礼儀正しく、相手に敬意を持つ姿勢は一貫して見受けられる。


 今回は選挙特番初挑戦となる有働由美子との連携により、より世間の声に耳を傾ける番組になるのではないかと思われる。投開票の結果と共に、櫻井&有働ペアを通して伝えられるメッセージや問題提起に関心を持つ人も多いことだろう。(柚月裕実)