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【週末読書】雨音を聞きながらしっとりと読みたい1冊を。心にささる“湿度高め”の本を5つセレクトしました♡

2019年07月19日 15:31  isuta

isuta

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涼しい夏がきたと思いきや、今週あたりから湿度が高くなり蒸し暑い日が続いてますね。

今週末におすすめするのは“湿度高めの本”。

最近ちょっと、感動したり何かに関心を持つことがなかったりしている人におすすめの本をセレクトしました♩

胸にささる6つの物語「水やりはいつも深夜だけど」

『ふがいない僕は空を見た』、『さよなら、ニルヴァーナ』など力強い作品を書いてきた作家・窪美澄さんの『水やりはいつも深夜だけど』は、6つの物語がおさまった1冊。

なかなか思い通りに進まない毎日の中でもがく登場人物の姿につい自分を重ね、胸が痛くなりながらも、勇気もらえるはず。

それぞれの物語に花にちなんだタイトルがつけられているので、読んだあとに調べるとより深く考察できるかも♩

『水やりはいつも深夜だけど』

著:窪美澄 価格:1,500円 Amazon:https://amzn.to/2JNVhhO

世界にアイは存在する?「i(アイ)」

直木賞作家である西加奈子さんの『i(アイ)』は、「この世界にアイは存在しません」という強烈な一文が何度も繰り返され、ずっと頭に残る作品です。

赤ん坊の頃にシリアからニューヨークに渡り、養子となった主人公のワイルド曽田アイが、愛や“i”の在り処や姿を探していく。

世界にアイはあるのか、また自分自身はどこにいるのか。世界が変わらないからといって諦めるのではなく、自分発信で何度も伝わるまで繰り返せばいい。

靄の中で見つけたい“何か”がある人におすすめの1冊ですよ!

『i』

著:西加奈子 価格:1,620円 Amazon:https://amzn.to/2JQTOau

11通の手紙「君の悲しみが美しいから僕は手紙を書いた」

いま傷ついていることはありませんか? 大切な人が亡くなって、悲しみを抱えてはいませんか。

最愛の奥さんを亡くされた著者が、手紙という形式を用いて、自身の悲しみや、また同じように大切な相手をなくした人の心にそっと寄り添う1冊が『君の悲しみが美しいから僕は手紙を書いた』。

悲しみが美しいとはどういうことか知りたい人、どうしようもない悲しみに暮れている人におすすめです。

感情が溢れている時こそ、ペンを手に持ち手紙を書こう。

『君の悲しみが美しいから僕は手紙を書いた』

著:若松英輔 価格:1,620円 Amazon:https://amzn.to/2YawE8q

大人が幸福に生きるために「自分で考えて生きよう」

カサカサしてしまった心を満たすには、日々の中にひと匙の“丁寧”を加えていくこと。

松浦弥太郎さんの『自分で考えて生きよう』は、社会で生きる1人の大人としての熟成を促してくれる、そんな1冊になっています。

日常を楽しむための工夫は、私たちの心を自然な形で整えてくれるはずです♡

『自分で考えて生きよう』

著:松浦弥太郎 価格:1,404円 Amazon:https://amzn.to/2Y6jWaH

愛しい“まなざし”を感じる「美しい距離」

著書『人のセックスを笑うな』で有名な作家・山崎ナオコーラさんの小説『美しい距離』は、死へと向かって歩む妻と、夫の間にある距離感をテーマにした物語になっています。

近しい人の死を体験したことのない人にとっては少し遠い話のように思えるかもしれませんが、体験したことがないからこそ、慎重に読み込み、ひとつひとつの文章をしっかり手で掴んでいってほしい。

生きていれば距離感を間違えることもある。死という距離がいつも悲しいわけではないこと。

生死と人間関係への新しい見方を発見する1冊です♩

『美しい距離』

著:山崎ナオコーラ 価格:1,458円 Amazon:https://amzn.to/30MNBn3

読みたい1冊は見つかった?

今回は小説を中心に、湿度高めの本をセレクトしました!

どれも読み終わった後も手元に置いておきたくなるほど素敵な1冊になっています。

週末に1冊手にとって、じっくり読んでみてはいかがでしょうか♩