前半戦の折り返しとなる第9戦ドイツGPのMoto3クラス予選では、佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)がグランプリ初ポールポジションを獲得。鳥羽海渡(Honda Team Asia)が2番手に続き、Moto3クラスとなってからは初めて日本人ライダーが予選ワン・ツーを獲得する活躍を見せた。
鳥羽はその初代チャンピオンで、佐々木は2代目チャンピオン。真崎一輝(BOE Skull Rider Mugen Race)、小椋藍(Honda Team Asia)もアジア・タレントカップ出身で、アジア・タレントカップで才能を認められた彼らは、その後、CEVを中心に開催されるMoto3ジュニア世界選手権、レッドブルMotoGPルーキーズカップでヨーロッパのグランプリ開催コースでのレース経験を積み、世界グランプリMoto3クラスのシートをつかんだ。佐々木と真崎はレッドブルMotoGPルーキーズカップでチャンピオンを獲得している。
2019年シーズンは鳥羽が開幕戦カタールでグランプリ初優勝を達成、佐々木がドイツGPで初ポールポジションを獲得するなど、再び日本人ライダーが活躍を収め始めた。スペインGPでグランプリ初表彰台に立った鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)は、アジア・タレントカップ出身ライダーよりも、一世代上のライダーだが、自らMoto3ジュニア世界選手権に参戦し、世界グランプリのシートをつかんだ。