◆生理痛・月経痛の解消をめざす!体質改善のための3つのポイント
毎月やって来る生理痛がつらくて、根本的に体質改善をしたいと考えている人も多いのでは? 婦人科疾患などの病気を伴わない通常の生理痛は毎月の通過点。けれど、日々の工夫で少しでも痛みを改善できるならぜひトライしたいもの。今回は、生理痛体質の改善に欠かせない3つのポイントをご紹介。
お風呂で温めるのも有効!冷え性を改善しよう
体の冷えに伴う血行不良は、骨盤周辺のうっ血を引き起こし、生理痛を悪化させる一因に。生理中はホルモン分泌の変化により体温が下がるので、普段から冷えやすい人は特に注意したい。
冷えの改善には、「体を冷やさない工夫」「冷えたら早めに温める」の2本柱で、体が冷えている時間をできる限り短くすることを意識して。羽織るものを常備したり、冷たい飲食物を控えたりするほか、1日の終わりにお風呂で体を温める習慣をつけると、慢性的な冷えの改善につながる。また日頃から低体温の人は、平常時の体温を上げて体質改善するのも大切。
筋力アップで“燃えやすい”体に
体温を上げるためには、筋肉量を増やしていわゆる「燃えやすい」体質になることがポイント。太ももやお尻などの大きな筋肉を鍛えるスクワットは、自宅でも簡単にできるので特におすすめ。ちなみに筋力トレーニングは、呼吸を使うことがとにかく重要。息を止めないように意識して。多忙で筋トレに時間を割けない人は、普段の生活で歩く頻度や距離を増やしたり、エレベーターから階段に切り替えるなど、体を動かす習慣を取り入れよう。日々の小さな積み重ねが、生理痛体質の改善につながっていくはず。
栄養バランスやアロマを味方につけてホルモンバランスを改善
ホルモンバランスの改善は、栄養バランスの改善から。バラエティ豊かな食材を偏りなく食べることで、栄養素をまんべんなく摂取する食生活が理想。たとえば、大豆イソフラボンが良いからといってタンパク質をすべて大豆で摂ろうとしたり、糖質を極度に制限したりするのはNG。「今週は魚を食べたかな?」「甘いドリンクを飲み過ぎていないかな?」そんな風に考えながら、栄養バランスの良い日々をめざして。
また、クラリセージ、ローズオットー、イランイラン、ゼラニウムなどの精油には、女性ホルモンであるエストロゲンに似た作用をもつ成分が含まれており、ホルモンバランスの改善に効果的といわれている。気に入った精油をティッシュなどに1~2滴含ませ、枕元や部屋に置いたり、お風呂や洗面器に張ったお湯に精油を数滴垂らして芳香浴を楽しむのも良いそう。苦手な香りは逆にストレスになってしまうので、使用を控えるか、他のアロマとブレンドして好みの香りに変化させてみよう。
そのほか、生理周期が乱れているなど明確なサインがあるときは、婦人科でピルを処方してもらうことも選択肢のひとつ。
自分が心地よいと感じられる方法を
これら以外にも、生理痛体質の改善にはさまざまなティップスがあふれている。けれど、現代のライフスタイルでは食事もストレスも運動不足も完璧にすることは難しいもの。自分の生活に非があると自分を追い込むのはやめて、自分が心地よいと感じる生理痛対策を探っていこう。
“根本的な体質改善”は、実は現代医学の領域ではないため、病院で相談しても医師を困らせてしまうことがほとんど。どうしても気になってしまい、ひとりで抱え込むことができなくなった場合は、アロマや漢方の専門家に相談してみるのもおすすめ。
教えてくれた人
鈴木ひろみさん
トリートメントサロンBIONIQUE代表。IFA認定アロマセラピスト、健康管理士一般指導員、アロマ環境協会アロマセラピーアドバイザー、ルーシーダットンインストラクター。
「完全プライベートサロンでボディとフェイシャルのトリートメントを行っています。また、体の状態から生活習慣の改善や姿勢のとり方などのアドバイスなどで、お困りの体調の改善をサポートできるよう、日々努めています。」