レーシングチーム・ネーデルランドが公開した29号車オレカ07のニューリバリー FIA F2で活躍するニック・デ・フリース、元F1ドライバーのギド・バン・デル・ガルデ、オーナー兼ドライバーのフリッツ・バン・イアードというドライバーラインアップで、WEC世界耐久選手権2019/2020年シーズンに臨むレーシングチーム・ネーデルランドが7月17日、新シーズンに向けた新たなマシンカラーリングを発表した。
そのチーム名称からも“オール・オランダ”体制であることを伺わせるレーシングチーム・ネーデルランドは、3名すべてのドライバーをオランダ人で揃え、マシンにはバン・イアードが経営する同国のスーパーマーケットチェーン“JUMBO(ユンボ)”のロゴを掲げるLMP2チームだ。
2018/19年WEC“スーパーシーズン”から世界選手権への参戦をスタートさせた同チームは、今年9月にイギリス・シルバーストンで開幕する2019/20年シーズンにも引き続きフル参戦する。
しかし、そのチーム体制は一部で変更が行われており、マシンは昨シーズン使用した『ダラーラP217』からオレカ製LMP2カー『オレカ07』へスイッチされた。また、これに合わせてパートナーチームも、従来のデイブテック・エンジニアリングからTDSレーシングへと変更になったことがアナウンスされている。
そんなレーシングチーム・ネーデルランドといえば、マシンの大部分をイエローで彩るカラーリングでひときわ目立つ存在となっているが、スーパーシーズン最終戦のル・マンではこれにミナルディF1をイメージしたブラックの加えた独自の味付けを行っていた。
今回発表されたオレカ07でのニューマシンカラーリングは、再びイエローの面積が大きくなってはいるもののイエローとブラックのツートンカラーを継続。マシンの各所には引き続きJUMBOのロゴが散りばめられているほか、TDSレーシングのロゴもフロントノーズやサイドミラーに配置されているのが確認できる。
このマシンは7月23日~24日、スペインのカタロニア・サーキットで行われるWEC公式テスト“プロローグ”で公式セッションデビューを果たし、8月30日~9月1日の第1戦シルバーストンで初陣を迎える予定だ。
なお、開幕戦シルバーストンではデ・フリースがFIA F2を優先するため欠場となるため、チームはヨブ・バン・ウィタートを代役として起用する。ウィタートはバン・イアードが欠場する第3戦上海でも29号車オレカ07・ギブソンをドライブすることが決定済みだ。