サイボウズは7月12日、「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会時の働き方対応について意識および実態の調査」の結果を発表した。調査は今年6月に実施し、25~50歳の東京都内勤務社ビジネスパーソン400人から回答を得た。
東京五輪開催中の通勤や仕事上の移動について聞くと、「不安がある」(38.6%)と「やや不安がある」(31.8%)の合計が70.4%にのぼる。
休みたい理由、1位「交通混雑が嫌」、2位「大会を観戦したい」
不安の理由は「移動に時間や手間がかかりそう」(92.4%)が最多で、以降「混雑による暑さ」(59%)、「業務スケジュールへの影響」(31.7%)、「よく分からないけど漠然と不安」(16.6%)、「会社の対策(例:リモートワークなど)に順応できるか不安」(12.8%)と続く。
大会期間中、「本音では会社を休みたい」という人は70.6%。理由は「交通混雑が嫌だから」(73.2%)が最多。以降、「大会を観戦したいから」(53.3%)、「出社しても仕事自体が滞りそうだから」(30.6%)、「お祭り気分でやる気がしなさそうだから」(27.8%)、「周囲が休みそうだから」(13.1%)と続く。
会社としての対策は「予定していない」が38.8%。対策検討をする予定だが、「時期は未定」も27.2%いる。会社として対策検討の予定があると回答した63人に内容を聞くと、「時差通勤」が49人で最多だった。
ほかにも「スケジュール調整の推奨」(41人)、「有給休暇取得の推奨」(37人)も多い。以降、「いずれかのリモートワーク」(36人)、「在宅でのリモートワーク」(29人)、「TV会議システム」(22人)、「モバイルワーク」(19人)などが続く。
その中で、リモートワークやモバイルワークを検討している36人に推進にあたっての懸念を聞いた。最も多かったのは「リモート時の勤怠管理」(22人)、「導入する新システムの社員教育」「リモート時のセキュリティ対策」(19人)、「導入にかかるコスト」「社内外のコミュニケーションが円滑にいくか不安」(17人)となった。
大会開催期間以降も「リモートワークやテレワークを継続したい」人は36人中21人で、「実際の効果を踏まえてから判断したい」は14人となった。