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ザ・リラクス社から初のブランド「ザ・クラシック」がデビュー、高品質素材と細部にこだわった定番アイテムを提案

2019年07月17日 16:52  Fashionsnap.com

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トレンチコート Image by: FASHIONSNAP.COM
「ザ・リラクス(THE RERACS)」を運営する同名の会社ザ・リラクスから、新たなメンズブランド「ザ・クラシック(THE CLASIK)」が2020年春夏シーズンにデビューする。同社からザ・リラクス以外のブランドが立ち上がるのは初めて。

 ザ・クラシックを手掛けるのは、「マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)」のメンズウェアデザイナーとして経験を積んだ田中健。ザ・リラクスの倉橋直行社長とは長年の友人で、自身のブランド立ち上げのために同社に入社した。パタンナーとして国内のデザイナーズブランドで経験を積み、ザ・リラクスのコレクションも手掛ける鎌田寛が参加。「New Classic」「New Oder」「New Modern」をコンセプトに、定番アイテムを軸にしたコレクションを展開していく。
 ファーストコレクションでは、シングルトレンチコート、ダブルトレンチコート、ステンカラーコート、モッズコート、テーラードジャケットをスタンダードとビッグシルエットの2型ずつで用意するほか、ハリントンジャケット1型を加えた全11型をラインナップ。ドーメル(DORMEUIL)社やフォックスブラザーズ(FOX BROTHERS)社、トーマスメイソン(THOMAS MASON)社といった老舗メーカーの生地を使用し、素材の良さを損なわないよう、襟部分は接着剤を使わず、縫製のみで縫い合わせたフラシ芯を採用した。またレザーバックルには蝋の撥水加工を施したほか、ボタンを別注で製作するなど、ディテールにもこだわった。価格帯は7万7,000円~16万5,000円。流行に左右されないベーシックなアイテムを揃えるため、年齢問わず幅広い層をターゲットに据え、大手セレクトショップのなかでも、ハイエンドな商品を扱うショップでの展開を目指すという。
 田中は「老舗メーカーの素材は着込むほどに肌に馴染んでいくものが多く、定番アイテムに使うことで長く愛用してもらえるような服を提案したいと思った。シンプルでありながら、クラシックかつエレガンスな要素を落とし込んだ美しいものを作っていけたら」とコメント。倉橋社長は「ザ・リラクスもクラシックなスタイルを追求していて、田中さんに共感する部分はある。しかし両ブランドのものづくりの方法は全く別物だったので、ラインやシリーズなどではなく、独立した別のブランドとして展開することにした」と話す。今後は今回発表したアイテムを軸にスタイリング目線でニットやTシャツ、ボトムスといったカテゴリーを拡充する予定で、ユニセックスでの展開も視野に入れている。
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