ハースF1チームのタイトルスポンサーを務めるリッチ・エナジー社から、CEOウイリアム・ストーリーが離脱、同社の名称が変更されたことが明らかになった。
英国の会社登記所であるカンパニーズ・ハウスの書類により、リッチ・エナジー社の名称として新たにライトニング・ボルト(Lightning Volt)が登録され、住所も変更されたことが、7月16日に分かった。
さらに、ストーリーCEOがそのポジションから外れ、多数の株式を手放したこと、役員のゾラン・テルジックが離脱したことも明らかになっている。
リッチ・エナジーは7月10日、公式Twitterを通じて、ハースとの契約を打ち切ったと発表した。しかし翌日、同社の株主が、ハースとの契約は有効であるとの声明を発表、契約打ち切り発表は“ある個人の勝手な行動”であると説明した。その人物であると思われるストーリーCEOは、「滑稽な声明」としてそれに反撃した。
しかし彼は16日、リッチ・エナジーのTwitterを通して同社の株式を売却したことを認めた。
「リッチ・エナジー社の創設者ウイリアム・ストーリーは、リッチ・エナジーLtdの過半数の株式を第三者に売却した。不誠実な少数株主の行為に嫌気がさしたためである。だが、(アーノルド・)シュワルツェネッガーの言葉を借りて申し上げたい。彼は戻って来る!」とTwitterには記されている。
リッチ・エナジーは2019年からハースのタイトルスポンサーを務めている。しかし5月には、その雄鹿のロゴがホワイト・バイクス社のロゴの盗用であるとして提訴された結果、敗訴し、ハースのマシンからマークが取り除かれた。リッチ・エナジーはホワイト・バイクスに対して訴訟費用を支払うよう命じられたものの、この義務を果たしていないことも分かっている。
新ライトニング・ボルト社の今後の活動については明らかになっていない。