映画『蜜蜂と遠雷』の予告編が公開。あわせて追加キャストが発表された。
10月4日から公開される『蜜蜂と遠雷』は国際ピアノコンクールを舞台にした恩田陸の同名小説が原作。ピアニストになることから逃げてきた元天才少女・亜夜役を松岡茉優、妻子を持ちながらも夢を諦めきれない明石役を松坂桃李、名門音楽院に在籍するマサル役を森崎ウィン、世界最高峰のピアニストから推薦状を受け取った謎の少年・塵役を新人の鈴鹿央士が演じる。
予告編では世界最高峰のピアノコンクールに集った4人の姿や、突如現れた塵の演奏を聴き、関わっていくなかでピアノへの迷いがある亜夜、自身のクラシックと恩師の指導の狭間に揺れるマサル、圧倒的な才能の壁に苦悩する明石らが刺激し合い、成長していく様が垣間見える。あわせて公開された本ポスタービジュアルには「私はまだ、音楽の神様に愛されているだろうか?」というコピーが記されている。
追加キャストとして発表されたのは、初の映画出演となるブルゾンちえみ。松坂桃李演じる明石の同級生で、明石のコンクールへの挑戦に密着しているジャーナリスト・仁科雅美役を演じる。ドキュメンタリー番組を撮るため、ピアニストたちに鋭い質問をぶつける一方、友人として明石を見守り、励ます役どころだ。
ブルゾンちえみは役作りについて「松坂桃李さん演じる『明石』の幼馴染役をやらせてもらったのですが、『同級生男子にどうやって接してたかな~?』と中学や高校時代を思い出しながら、松坂さんを同級生だと思い込む作業をしました笑」と明かしている。
■ブルゾンちえみのコメント
・自身初の映画オファーをもらった心境
すごく嬉しかったです。
初めての映画ということもありましたし、さらに「蜜蜂と遠雷」は、もともと買って読んでいた作品でもあったので、ダブルで感慨深かったです。
・実際の撮影を振り返って
映画が初ということでとても緊張していたのですが、石川監督のとても親身で物腰柔らかいお人柄に救われました。
カメラマンさんもポーランドの方で、撮影中に英語がよく飛び交っていて、それも新鮮でした。
とても素敵なチームで、私の撮影期間は1,2ヶ月ぐらいだったのですが終わるのが凄く寂しかったです。
・今回の役作りについて
松坂桃李さん演じる「明石」の幼馴染役をやらせてもらったのですが、「同級生男子にどうやって接してたかな~?」と中学や高校時代を思い出しながら、松坂さんを同級生だと思い込む作業をしました笑
あとは私のやった役は“一番視聴者に近い存在だな”と感じたので、とっつきやすい存在になったらいいな、というのを心がけました。
・映画の感想
素敵な時間でした。
石川監督の前作「愚行録」とは今回全然違うテイストの作品で、どんな感じになるんだろう?と思っていたのですが完成版をみて「素敵だ!」と強く思いました。
現実的な話なんだけど、どこか違う世界、夢の世界に入りこんだような気持ちになり、儚く切ない気持ちにもなりました。
老若男女、誰もが楽しめる作品だなあと思いました。
■石黒裕亮プロデューサーのコメント
雅美という存在は、世界的に名高いピアノコンクールという場で、唯一クラシックに詳しくない、ある意味“異質”な存在です。でも、彼女がいるからこそ、原作「蜜蜂と遠雷」は、より多くの人が世界に入り込めた。映画では、そんな雅美の役割を、より強くしたい思いでブルゾンさんにオファーしました。なにせ、松岡茉優、松坂桃李、森崎ウィン、鈴鹿央士ら役者たちが勢ぞろいする中で、女芸人という“異質”な存在です。しかしそんなチャレンジを、ブルゾンさんは見事こなしてくれました!きっと多くの人が映画の世界に入り込むきっかけを生み出してくれたと感じています。