FIA会長のジャン・トッドは、F1のショー要素における内容改善の一環として、2021年に給油再開を検討するようF1に要請した。
18カ月後に導入されるF1の将来のレギュレーション基盤は10月に確定されることになっており、F1を規定する技術、競技、財政ルールに影響を及ぼす大幅な変更が予定されている。
2021年のレギュレーションの大枠は提示され合意に至っているが、今後数カ月でなされるべき修正と微調整については、多くの作業が残っている。
トッドはシルバーストンにおいて、2010年にコストと安全面から禁止された給油を再開することを提案した。
「私としては給油を再開したい。肯定的な面と否定的な面を調査することは歓迎する。マシン重量は、おそらく少々重くなりすぎてしまっているだろう。これは議論してきたことだ」とトッドは語った。
「私は給油を再開した場合どうなるか、分析を推し進めている。なぜなら給油を再開することで、レースのスタート時にマシンを軽くできるし、マシンを小型化することも可能だからだ」
コスト削減はグランプリレースの将来のルールにおいて重要な要素となる。給油装置を再導入すると、チームのコストを抑えることは難しくなると見られる。しかしトッドは、コストについての議論に如才なく反論した。
「よりコストがかかるなどと聞くと、笑ってしまうね」とトッドは語った。
「モーターホームのサイズを考えれば、給油装置を導入することでコスト面での大きな影響はないと考えている」