2019/2020年のWEC世界耐久選手権にフル参戦するLMP2チーム、ハイクラス・レーシングは7月15日、Facebookで同チームが走らせるオレカ07・ギブソンのカラーリングを発表するとともに、アンドレス・フィヨルドバッハ、マーク・パターソンをレギュラードライバーに起用するとアナウンスした。
6月中旬、フランスで開催された第87回ル・マン24時間レースにデンマークチームとして唯一参戦したハイクラス・レーシングは、2017年からELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズを戦うLMP2コンテンダーだ。チームは、すでにアナウンスされている2019/20年WECフルシーズンエントリーに名を連ねており、ヨーロッパ選手権から世界選手権へのステップアップを果たす予定だ。
そんなハイクラス・レーシングは15日、SNS上でELMSと並行して参戦することになるWECでの体制の一部を発表。チーム設立者の息子であるフィヨルドバッハと、南アフリ人ドライバーのマーク・パターソンを3名中2名のレギュラードライバーとすることをアナウンスしている。
また、チームはこの発表に合わせて、WECで走らせるオレカ製LMP2カーのカラーリングを動画で明らかにしているが、このムービーのなかでマシンのルーフ上に“K.YAMASHITA”の文字と日章旗を確認することができる。
ハイクラス・レーシングは、今週中に3人目のドライバーをアナウンスすると予告しているが、このネームリストを見る限りその人物は現在、大嶋和也とともにスーパーGT GT500クラスのポイントリーダーに立つ山下健太である可能性が高いと言えるだろう。
スーパーGTとスーパーフォーミュラ、ふたつの国内トップカテゴリーに参戦中の山下。先月行われたル・マン24時間では、トヨタ陣営の先輩である中嶋一貴、小林可夢偉が所属するTOYOTA GAZOO Racingに帯同していたことが伝えられていた。
また、その際のインタビューでは帯同の理由を「将来に向けた勉強」とした山下は、WECについて「将来的にそこにいければいいなというのは、ずっと前から思っています」とコメントしている。
ル・マンプロトタイプカテゴリー3年目を迎えるチームから、平川亮以来となる日本人LMP2ドライバーが登場することになるのか、後日行われる正式発表が待たれるところだ。