2019年F1イギリスGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンはF1での80勝目、今季7勝目を挙げた。イギリスGPではこれが6回目の勝利で、同GPでの最多を記録している。
52周のレースにおいて ハミルトンは2番グリッドからミディアムタイヤでスタート、セーフティカーが出動した20周目にタイヤ交換を行えたことで(ハードタイヤに交換)、それ以前にピットインを済ませていたバルテリ・ボッタスの前に出て勝利をつかんだ。最終ラップにはファステストラップも記録した。
ハミルトンは10戦終了時点で223点を稼ぎ、ランキング2位のボッタスに対するリードを39点に拡大した。
■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツ
ルイス・ハミルトン 決勝=1位
ここで2008年に最初に勝った時のことを今も覚えている。ブルックランズから立ち上がってストレートに差し掛かって大観衆が見えた時の気持ちは忘れられないよ。今日、あの時と同じような気持ちになった。興奮と幸せと喜び。この感覚はまるで同じだ。
たくさんのレースを経験してきたから、すでにそういう気持ちは薄れているのではないかと思う人もいるかもしれないが、そんなことはない。最初の優勝の時からこの気持ちは全く変わらない。
バルテリは強力なレースをしたね。序盤、ふたりでとてもいいバトルをした。ターン7入口でとらえかけたんだが、彼がすぐ隣にいたから、完全にドアを閉めることはできなかった。その後は少し引いて、タイヤ交換の時期を待った。ピットストップで彼の前に出ることができるかもしれないと思ったんだ。
ファーストスティントを数周伸ばしたら、セーフティカーが出た。僕にとっては完璧なタイミングだったよ。それでバルテリの前でコースに復帰できたんだ。
今日の勝利のために力を貸してくれた人たち全員に感謝している。僕らのチームは信じられないぐらい優秀だ。その一員として、毎週末、新たな記録を打ち立て、限界を押し広げていけるのは素晴らしいことだと思う。