2019年F1イギリスGP決勝で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは5位だった。
52周のレースで、フェルスタッペンは、4番グリッドからミディアムタイヤでスタート、13周目にミディアムに、セーフティカー出動時の20周目にハードタイヤに交換する2回ストップで走った。
フェラーリのシャルル・ルクレールと何度か激しいバトルをした後、ピットストップのタイミングで前に出たフェルスタッペンは、レース後半、4番手走行中に前を行くフェラーリのセバスチャン・ベッテルを抜いて3番手に上がるが、その直後にベッテルに追突されてコースオフ。その影響で5位に落ち、マシンにもダメージを受けたものの、リタイアは免れ、完走を果たした。スチュワードはこの接触の責任はすべてベッテルにあるとして、彼に10秒のタイムペナルティおよびペナルティポイント2を科した。
フェルスタッペンは10戦終了時点で136ポイントを獲得し、ドライバーズランキング3位につけている。
■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 決勝=5位
表彰台を失う結果になったことは、チーム全員にとって残念だった。マシンの感触はとてもよく、レースペースがとても速かったからなおさらだ。
シャルルとのバトルはハードだがフェアなもので、彼はとてもうまくディフェンスした。レース序盤の時点ではあまりリスクを冒したくなかったし、僕らの方が明らかに速かったから、正しいタイミングを選んで仕掛けようと思った。彼とのバトルは本当に楽しかったよ。
チームは2回目のピットストップでいい判断をし、ハードタイヤを選択した。このピットストップでシャルルに対してアドバンテージを得て、前に出ることができた。
その後のペースは強力で、(3番手の)セブに追いつくことができた。彼をオーバーテイクした後、ターン17で防御したが、セブがブレーキングでミスをして僕に追突した。縁石を飛び越えてグラベルに飛び出してしまったので、これでレースは終わったと思ったよ。
パワステが壊れたような感じだったし、フロアがダメージを負ったので、どうやってチェッカーフラッグまでマシンを持っていったのか、正直言って自分でも分からない。だから5位でフィニッシュしてある程度ポイントを稼げたことを喜んでいる。
ハードなバトルのなかで起きたことで、セブはわざとやったわけではないので、怒ってはいないが、がっかりしている。彼はレース後すぐに謝りに来た。その行為を尊重するよ。
今日はファンに最高のショーを見せることができたと思う。F1は退屈なんかじゃないと証明できたんじゃないかな。
(自身の公式サイトで語り)セバスチャンは謝りに来てくれたし、何のわだかまりもないよ。彼は僕よりブレーキングを遅らせて、そのために僕のマシンのリヤにヒットした。もちろんがっかりしている。表彰台に立てたはずだからね。
でもレースを続けられたのはよかったよ。接触の後、シートが緩んで、パワステもちゃんと機能していなかった。フロアにも大きなダメージがあった。そういう状態だったから5位でフィニッシュできてよかったと思うけど、今日の僕らにふさわしい結果をつかめなかったことは残念だ。
(formula1.comのインタビューで語り)パワステが壊れ、シートが緩んで、ブレーキングのたびに身体が前に傾き、高速コーナーでは左右に揺れた。レース後、マシンを見たら、フロアとリヤが壊れていた。