2019年F1イギリスGP決勝で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは5位、ピエール・ガスリーは4位だった。トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは9位、アレクサンダー・アルボンは12位という結果だった。ホンダのパワーユニット(PU/エンジン)搭載車4台中3台が入賞を果たした。
フェルスタッペンはレース後半、4番手走行中に前を行くフェラーリのセバスチャン・ベッテルを抜いて3番手に上がるが、その直後にベッテルに追突されてコースオフ。その影響で5位フィニッシュという結果に終わった。
アルボンがタイヤ交換を1回済ませた後、パワーユニットの高圧電力系に問題が発生したことが分かり、ホンダはチームに対し、安全面を考慮して2度目のピットストップを行わないよう伝えた。アルボンはタイヤを労わりながらトップ10内を走行し続けたが、終盤、立て続けにオーバーテイクされ、ポイント圏外に落ちた。ホンダはこの問題について慎重に分析すると述べている。
■ホンダF1テクニカルディレクター 田辺豊治
今日の決勝ではフェルスタッペン選手が素晴らしい走りを見せ、2戦連続の表彰台が間近だっただけに、あのようなクラッシュでポジションを失ったことは非常に残念です。一方で、ガスリー選手が今季最高かつ自身のベストに並ぶ4位というリザルトを獲得したことはポジティブにとらえています。これをきっかけにさらなる上位争いに絡んでいってほしいと思います。
トロロッソについてはクビアト選手が粘り強い走りとチームの的確な戦略により、17番グリッドからの入賞を果たしました。
アルボン選手についてはレース中にPUの高圧電力系に問題が発生し、安全面のリスクを考慮したために2度目のピットストップを行えず、2台同時入賞を逃す形になってしまいました。ここから早急に問題の分析を進めていきます。
我々としては残念な部分もありましたが、今日はオーストリアに続き、ファンにとっては見応えのあるレースになりました。この先のレースでもいい戦いを続けられるよう、懸命にプッシュを続けていきます。