2019年F1第10戦イギリスGP予選でポールポジション~5番手に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。
■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
ピエール・ガスリー 予選=5番手
今週末、大きく進歩することができたと思う。今日はいい予選順位を確保することが重要だった。
フリープラクティスはとても好調で、僕らは一貫していい仕事をしてきた。そのため、マシンに満足した状態で予選を迎えることができた。
Q3のラップは完璧なものではなかったが、それでも5番グリッドからミディアムタイヤでスタートできるのだから、喜んでいいと思う。
今週末はずっとポジティブな流れで来ていて、物事がとてもうまくいっている。これからは明日の決勝に気持ちを集中させていくよ。金曜のレースペースはとてもよかったし、マシンは強力だから、とにかくレースが楽しみで仕方ない。
■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 予選=4番手
セカンドロウを確保できてとても喜んでいる。予選前には快適に走れる状態ではなく、最適なバランスを見つけられずにいた。高速コーナーがあるこのサーキットでは、マシンに100パーセントの自信を持てる状態で走れなければ、いいラップタイムを出すことは難しい。
予選に向けて改善を加えたところ、マシンがとてもいい状態になった。すごくいいセットアップを見つけ出せたんだ。
残念だったのは、(スロットルを開けた際に出力の反応が遅れる)ラグの問題があったこと。そのために低速コーナーからの立ち上がりでタイムを失った。
ポールポジションとのタイム差がこれほど小さかったことからして、すべてが完璧な状況ならポール争いができたはずなので、その点では複雑な気分だ。
でも、ストレートに最適なウイングレベルを見つけ出したし、僕らは通常、予選よりもレースでの方がいいパフォーマンスを発揮できる。それに予選でいいバランスを見つけられたから、決勝に向けてかなり自信を持っているよ。
このサーキットではタイヤにかかる負荷がとても高いから、戦略がとても重要になるだろう。全力で攻めていくよ。いい戦いができるといいね。
(自身の公式サイトで語り)ターボラグがひどかった。そのせいでコーナーからストレートに入るところでマシンがうまく加速しなかった。エンジン(の出力)に少し遅れがあり、それがラップタイム上のロスにつながったんだ。ただ、マシンの感触はよかったので、それについては満足している。
(メルセデスにチャレンジできるかと聞かれ)やってみるよ。
(formula1.comのインタビューで語り)一日中、ターボラグの問題が出ていた。低速コーナーの出口で、望んだようなパワーが出ないんだ。通常なら何とか解決できるのに、今日はできなかった。スロットルを開けても、何も起こらない。でも次の瞬間に突然パワーが出る。その影響で、コーナー出口のほとんどでパフォーマンスを失い、その後のロングストレートでもタイムをロスした。
いいラップを走れたけれど、ターボラグが残念だった。それによるタイムロスがなければ、ポール争いができたと思う。
(決勝でのフェラーリとの戦いについて)正直言って、彼らが(ソフトタイヤでスタートするという)あの戦略を選んだ理由が理解できない。明日になれば分かるだろうけどね。タイム差が小さいから、彼らが簡単に遠ざかっていくようなことはないと思うよ。
■スクーデリア・フェラーリ
シャルル・ルクレール 予選=3番手
このサーキットでマシンから最大限の性能を引き出せた。ベストを尽くせたのでこの結果には満足だ。金曜には特にフロントタイヤで苦労したけれど、今日は感触がだいぶ良くなった。
戦略面について言うと、ソフトコンパウンドでレースをスタートするという選択に僕らとしては満足している。前にいる2台(メルセデス)はミディアムを履くから、タイヤの違いによって状況が変化することに期待している。
レースでは天候も重要な役割を担う。コースそのものがチャレンジングな要素を備えているし、明日はエキサイティングなレースになるはずだ。
(予選トップ3記者会見で、ソフトタイヤでスタートするという戦略を選んだことについて聞かれ)最初から(スタートタイヤにソフトを選ぶという)そういう計画だった。確かに昨日のレースシミュレーションはあまりよくなかったけれど、それはタイヤが原因ではない。マシンのフロントエンドに問題があったせいで、その問題には今日改善が見られた。ロングランが大幅によくなったかどうか、明日確認してみよう。
(ソフトだと)特にスタートではタイヤのアドバンテージがあるから、それを使ってポジションを稼ぎ、その位置をキープしていきたい。それが目標だ。メルセデスのレースペースはものすごく速いから、簡単ではないだろうけどね。
■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツ
ルイス・ハミルトン 予選=2番手
(ポールポジションを獲得した)バルテリ(・ボッタス)におめでとうと言いたい。今日は最終的には彼の方が良い仕事をした。
僕にとってはあまりいい予選ではなかった。Q2のランでは苦労し、Q3の最初のランも最高の出来とはいえなかった。最後のランはそれなりによかったけれど、完璧ではなかった。こういう日もある。リズムに乗れる日もあれば、そうでない日もあるんだ。
でもまだチャンスはある。明日は長いレースになるので、今の自分のポジショからどうやって前に出ることができるか、状況を見つつ、挑戦していく。
全力を尽くして勝ちたいレースだけれど、簡単ではない。毎年、大きなチャレンジになるんだ。
昨日のロングランは好調だったから、明日はミディアムタイヤのアドバンテージを生かせることを願っている。
この週末、素晴らしいエネルギーをもらっている。僕とチームにとってそれが励みになっているんだ。今夜、自分自身を良い形にまとめあげたい。そうして明日はより強くなって戻ってくるつもりだよ。
■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツ
バルテリ・ボッタス 予選=1番手
ポールポジションを獲得したことを無線で聞いた時は、ただただうれしかった。ずっとこの感覚を恋しく思っていたんだ。
ルイスはシルバーストンでは常にとても強いから、ここで彼を打ち破るのはとても難しいことだった。
僕のアタックラップは完璧ではなく、まだ改善の余地があった。でも完璧なアタックを走ったドライバーがひとりもいなかったので、ポールを守り切ることができた。
このポールポジションを明日うまく活用しなければならない。今シーズンのルイスのレースペースは強力だから、明日はすごい戦いになるはずだ。シャルル(・ルクレール)も、特にレース序盤は強敵になる。彼はソフトタイヤでスタートするからね。
僕らはミディアムでグリッドにつく。スタートは簡単ではないだろうけど、ロングランを考えるとこの方が良い選択のはずだ。レースが楽しみだよ。