2019年F1イギリスGPの土曜予選で、フェラーリのシャルル・ルクレールは3番手(1分25秒172)だった。ルクレールはQ2の最初のランでミディアムタイヤを使ってトップタイムをマーク、しかし2回目のランでソフトに履き替えて自己ベストを更新した。その結果、ルクレールは決勝をソフトタイヤでスタートすることになる。
金曜プラクティスでのフェラーリのロングランペースはあまりよくなく、タイヤに苦労していたため、ルクレールとセバスチャン・ベッテルの両車がソフトをスタートタイヤに選んだことは驚きをもって受け止められた。メルセデスとレッドブルの4台はミディアムタイヤでスタートする。
チーム代表マッティア・ビノットは、金曜後のセットアップ変更でマシンバランスが向上したため、金曜プラクティスでのように苦労することはないはずであると説明した。
「明日は周囲のマシンとは異なるタイヤコンパウンドでスタートする。これは状況に変化を与えることを目的に、計画していたことだ」とビノットは言う。
「レースは長く、タイヤの摩耗がカギになるだろうことは十分承知している。だが、ロングスティントをいい状態で走れるような正しいセットアップを見つけ出せたことに期待をかけている」
■スクーデリア・フェラーリ
シャルル・ルクレール 予選=3番手
このサーキットでマシンから最大限の性能を引き出せた。ベストを尽くせたのでこの結果には満足だ。金曜には特にフロントタイヤで苦労したけれど、今日は感触がだいぶ良くなった。
戦略面について言うと、ソフトコンパウンドでレースをスタートするという選択に僕らとしては満足している。前にいる2台(メルセデス)はミディアムを履くから、タイヤの違いによって状況が変化することに期待している。
レースでは天候も重要な役割を担う。コースそのものがチャレンジングな要素を備えているし、明日はエキサイティングなレースになるはずだ。
(予選トップ3記者会見で、ソフトタイヤでスタートするという戦略を選んだことについて聞かれ)最初から(スタートタイヤにソフトを選ぶという)そういう計画だった。確かに昨日のレースシミュレーションはあまりよくなかったけれど、それはタイヤが原因ではない。マシンのフロントエンドに問題があったせいで、その問題には今日改善が見られた。ロングランが大幅によくなったかどうか、明日確認してみよう。
(ソフトだと)特にスタートではタイヤのアドバンテージがあるから、それを使ってポジションを稼ぎ、その位置をキープしていきたい。それが目標だ。メルセデスのレースペースはものすごく速いから、簡単ではないだろうけどね。