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インディカー第11戦トロント:パジェノーが会心のアタックで今季2度目のポール。琢磨はQ2敗退

2019年07月14日 09:11  AUTOSPORT web

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インディ500以来となるポールポジションを獲得したシモン・パジェノー
カナダ・トロント市街地で開催されているインディカー・シリーズ第11戦。13日に行われた予選は、シモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)がポールポジションを獲得した。

 初日19番手と出遅れた佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、Q1突破を果たすもQ2で敗退し、10番手から決勝レースに挑む。

 前日のプラクティスでトップだったシモン・パジェノーは、午前中のプラクティス3でもトップをキープ。勢いそのままに予選に挑んだ。

 2グループに分かれて行われQ1。グループ1は、フェリックス・ローゼンクヴィスト(チップ・ガナッシ)がトップ通過。佐藤琢磨も最後にタイムを更新し5番手でQ2に進出する。シボレー勢は、スペンサー・ピゴット(エド・カーペンター・レーシング)が4番手に入るのみで、スピードスターのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)はQ1敗退となった。


 グループ2は、エド・ジョーンズ(エド・カーペンター・レーシング)がトップ通過のサプライズ。パジェノーは2番手。チャンピオンを争うアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)やジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)も順当にQ1を突破する。

 地元戦に挑むジェームズ・ヒンチクリフ(アロウ・シュミット・ピーターソン)は、0.04秒届かず7番手でQ1敗退に。

 Q2でトップ通過を果たしたのはニューガーデン。ジョーンズはここでも速さを見せ4番手。パジェノーは最後にタイムを更新し5番手でファストシックスへ。琢磨は10番手となりここで敗退となる。

 6台でポールポジションを争うファストシックス。残り1分でスコット・ディクソンがトップに立っていたが、パジェノーが会心のアタックを見せ、58秒4293を記録し逆転。インディ500以来となる、今シーズン2度目のポールポジションを獲得した。

「素晴らしい日になったよ。クルマは本当に素晴らしかったね。シボレーエンジンが今週末に少しアップデートしてくれて、その効果が表れたね。クルマの中ではとてもエキサイティングだった。毎周ごとにさらなる限界を見つけて楽しんだよ。素晴らしいラップだった」とパジェノー。

 2番手はディクソン、3番手にローゼンクヴィストとなった。


 10番手から決勝レースに挑む佐藤琢磨は、「Q3に進めなくて残念でした。プラクティス2での問題もあったので、トップ10に入って安心していますが、レースのためにもっと準備をしないといけないですね」

「トロントは、常にエキサイティングで予測不可能なレースです。オーバーテイクできる強い車にしてポジションを奪い、正しい戦略でレースに挑みたいですね」とコメントしている。