カナダ・トロントで開催されているインディカー・シリーズ第11戦。12日に2回のプラクティス走行が行われ、シモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)がトップタイムをマークした。
佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、ターン11でウォールに接触したことが影響し、18周のみの走行となった。順位は19番手で初日の走行を終えている。
午前中に行われたプラクティス1では、トロントで3勝を挙げているスコット・ディクソンがトップに立つ。チームメイトでルーキーのフェリックス・ローゼンクヴィストも3番手と相変わらずの速さを見せる。
ポイントリーダーのジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が2番手。ランキング2位のアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)も4番手と譲らない。
佐藤琢磨は、15周を走行し9番手とまずまずの走り出しを見せる。しかし、午後のプラクティスで一転。走行序盤にターン11でウォールに接触し、プラクティス2はマシンの修復に時間を奪われ、19位で初日を終えた。
「トラックは非常にトリッキーでしたね。ターン11で多くのドライバーが問題を抱えていました。僕もそこで壁をブラッシュしてしまいました。なので、プラクティス2は本当に短くなってしまいましたね」
「セッション全体を走るデータを欠いていますし、それは残念ですが、セッションはじめはクルマのセットアップを前向きに感じています。それを継続して、プラクティス3をいいセッションにしたいですね」と琢磨。
チームメイトのグラハム・レイホールは6番手と上々の走り出しを見せており、上がってきたチーム力で予選での巻き返しを期待したいところだ。
初日総合トップに立ったのは、59秒8708を記録したシモン・パジェノー。2番手にローゼンクヴィスト、3番手にセバスチャン・ブルデー(デイル・コイン)が続き、ここまでが59秒台だ。
「いい一日になったね。事前の準備のおかげだと思う。チームに満足しているよ。このトラックが好きだし、とても楽しい。フランスのランスを思い出させるよ」とパジェノーはコメントしている。