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F1第10戦イギリスGP FP1:不振のガスリーがトップタイムの好発進。3番手にはフェルスタッペンが続く

2019年07月12日 19:51  AUTOSPORT web

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2019年F1第10戦イギリスGP FP1でトップタイムをマークしたピエール・ガスリー
2019年F1第10戦イギリスGPフリー走行1回目は、レッドブル・ホンダのピエール・ガスリーがトップタイムをマークした。チームメイトのマックス・フェルスタッペンは3番手タイムをマークしている。

 下り坂の天候が予想される今週末のイギリスGPだが、初日FP1は時おり強い日差しの射すコンディションで始まった。午前10時の時点で、気温19℃、路面温度32℃。風向きは東から西へと、頻繁に変わっている。シルバーストン内、あるいは近郊に本拠地を置くレーシングポイントやレッドブル、ルノーが、いくつかの空力アップデートを持ち込んだ。

 セッション序盤の23分、ロマン・グロージャン(ハース)がピットレーン出口でハーフスピン。ガードレールに接触し、フロントウィングを脱落させてしまう。そのままコースンインして、ゆっくりピットに戻る間にもパーツを落とし、VSC(バーチャル・セイフティカー)が導入された。チームは前日、タイトルスポンサーの『リッチ・エナジー』社が契約打ち切りを発表したばかり。グロージャンの明らかなミスに、ギュンター・シュタイナー代表も渋い表情だ。

 さらに開始38分には、キミ・ライコネン(アルファロメオ)のマシンリヤがガラガラと異音を発し、薄い白煙を吐きながらターン7付近でストップ。セッションは、7分間中断された。コースは全面再舗装を施されたばかりで、路面にオイルが浮いているのか、ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)やランド・ノリス(マクラーレン)、アレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ)、さらにフェルスタッペンらが次々にコースを飛び出した。

 開始後1時間過ぎ、青空も見えている中、ハンガーストレート付近では雨粒が落ち始めた。メルセデスとフェラーリの4台は、1周だけインターメディエイトを装着した。この時点でトップはバルテリ・ボッタス、ルイス・ハミルトンのメルセデス勢。セバスチャン・ベッテル、シャルル・ルクレールのフェラーリ勢が追い、フェルスタッペン、ガスリーが5、6番手。レッドブル・ホンダふたりのタイム差は、コンマ1秒もない。中団勢トップの7番手には、マクラーレンのカルロス・サインツJr.がガスリーからコンマ2秒差に付けた。

 終了10分前、ソフトタイヤを履いたフェルスタッペンが自己ベストを更新しながら、フェラーリ2台、ハミルトンを抜いて、2番手まで順位を上げた。さらにチェッカー直前にはガスリーが同じソフトで全区間ベストタイムを出し、1分27秒173で首位に立った。

 0.456秒差でボッタス、さらに約0.4秒遅れてフェルスタッペン、ハミルトン。5、6番手はルクレール、ベッテル。7、8番手には、前戦オーストリアGPで大苦戦したニコ・ヒュルケンベルグ、ダニエル・リカルドのルノー勢が付けた。トロロッソ・ホンダはアルボン9番手、ダニール・クビアトは13番手だった。