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手土産にしたいレトロかわいい動物クッキー

2019年07月12日 10:02  オズモール

オズモール

写真
◆どこか懐かしくて愛らしい。おちゃめな表情にほっこりする、翁堂の「犬のルーパー」_OZmagazine TRIP

写真/犬のルーパー1個180円
OZmagazine TRIPで好評連載中の「さて、おやつにしますか」は、文筆家・甲斐みのりさんが教える、旅の目的になるおやつの話。第5回目は長野県・松本市にある、レトロかわいいお菓子が並ぶ翁堂(おきなどう)の「犬のルーパー」を紹介。



赤、緑、黄色、帽子をかぶった犬のクッキー
江戸時代から多くの職人が暮らした城下町・長野県松本市。戦後に柳宗悦が唱えた民藝運動が根付き、美術品とは違う素朴な美しさの手仕事に出会える。松本といえばお菓子の世界でも見事な手仕事がいくつも思い浮かぶ。なかでも菓子講習をきっかけに昭和32年から作り続ける「翁堂」の「タヌキケーキ」は、昭和の時代を思い出す懐かしい味と姿で、旅するたびに求めるお気に入り。けれどもバタークリームを使った生菓子ゆえに遠方への持ち帰りは不向きでおみやげにできず、滞在ホテルや帰りの電車で味わうのみ。本当は、この愛らしさを多くの人にお裾分けしたいのだけれど…。そんな欲求を満たしてくれるのが、同じく「翁堂」に並ぶコーヒー味のクッキー、「犬のルーパー」。赤、緑、黄色の、さくらんぼの砂糖漬けの帽子をちょこんとかぶり、ひとつずつ異なるとぼけた表情。顔と胴の間に、ホワイトチョコレートをサンド。あるときこのお菓子を見た園児が、「あ、ルーパー!」と飼い犬の名前を呼んだことで、正式な菓子名に採用されたというエピソードにも、心が温まる。