7月10日の「マツコ&有吉 かりそめ天国」(テレビ朝日系)では、好きな漫画や映画について聞くとマイナーな作品ばかりを推す友達に違和感を覚えるという投稿が紹介された。
投稿者の30代会社員は「ドラゴンボールもONE PIECEも面白いし、スターウォーズもすごいのに『それベタじゃん』と作品そのものを否定してくる」といい、「お二人は王道作品、素直に好きと言えますか?」と問う。これに対して、有吉弘行さんは
「趣旨によるよね。王道の話をして良い時もあるし、あえて外そうよって時もある」
と主張する。(文:石川祐介)
有吉「マニアックなもの教えたい気持ちは分かるけど『言い方が悪い』ってやつ多い」
マツコ・デラックスさんは「最近おすすめの漫画ある?」と聞かれた際に、「いきなり『ドラゴンボールがおすすめだよ』って言うのも変だもんね」と王道を避けてマイナーな作品を口にしなければいけないシチュエーションも存在すると話す。
有吉さんはドラゴンボールの話をしている際に、「ドラゴンボール?ベタだね~ってと茶々を入れる人は邪魔」だと一蹴し、
「知ったかぶりしたくなる気持ちもわかる。みんなにマニアックなもの教えてやりたいっていう気持ちは分かるんだけど『言い方が悪いだろ』ってやつ多いじゃん」
と自分の知識量や感性が優秀であることを見せつけるような物言いをする人が多いと指摘する。
マツコさんは、「バランスよね。王道のやつもちゃんともう一回説明できるし、『それ(作品)知らないわ!』っていうのを言ってくるの両方言われると『こいつには言うことねえなあ』」とどっちも語れる人はカッコいいと話す。
一方、マツコ「最初から王道言うのってちょっと恥ずかしいって気持ちがある」
またマツコさんは「超大作しか見ない人っていっぱいいるじゃない」といい、そういう人から「好きな映画は何?って安直にぶっこんでほしくない」と訴える。映画の話をするときについて、
「『この作品みんな知ってるかな…』って悩みながら話すわけじゃん?それを(「マニアックな作品の話をされても…」と言って)ことごとく否定されても。みんなで知らない映画含めて盛り上がるんじゃないの?」
とコメント。自ら詳しくないジャンルを話題に出したのであれば、ちゃんと話を聞く姿勢を持つことが必要だろう。
さらに、マツコさんは「王道作品が好き」と言う人の中には、「一周回って大作を評価できる俺、すごいでしょ?的な人いるよね」とイラッとした経験があると話す。ただ、
「いきなり聞かれて最初から王道言うのってちょっと恥ずかしいって気持ちがある時点で彼(投稿者)の言ってる嫌なやつなのかなあ。私『トトロ好き』っていうまで20年かかったもん。言えなかった」
とも語った。ネット上では「映画見るの好きだけど好きな映画と言われたら何も答えられない」「流行りすぎたら見ない傾向はある」など、作品の味方は十人十色であることが伺える。
話し相手があまり親しくないのであれば、王道の作品について話せば盛り上がる可能性が高い。よく知っている人なら少々マニアックな作品でも円滑にキャッチボールすることができるため、ケースバイケースが原則と言えそうだ。