電動フォーミュラカーで争われるABBフォーミュラE選手権に参戦しているアウディスポーツ・アプト・シェフラーは7月11日、現在起用しているダニエル・アプトとの契約を延長したと発表した。
これによりチームは、2019/20年シーズンも引き続きルーカス・ディ・グラッシ、アプトのコンビでシリーズを戦うことになる。
ディ・グラッシとアプトのふたりは、フォーミュラEがスタートした2014年からコンビを組んでシリーズを戦い、これまで合計で40回の表彰台、1027ポイントを獲得。2017/18年シーズンにはチームタイトルももたらした。
アウディは、このふたりを「フォーミュラEでもっとも成功しているコンビ」と評価しており、2019年11月にサウジアラビア・ディルイーヤで開幕する2019/20年シーズンでも継続起用することを決めた。
「今シーズンのフォーミュラEは8名のドライバーがチャンピオン獲得の権利を持って最終戦(ニューヨークE-Prix)に臨むなど、史上もっともエキサイティングなシーズンになっており、来シーズンはメルセデスの参戦でさらに競争が激化するだろう」と語るのはアウディモータースポーツを取りまとめるディーター・ガス。
「早期のタイミングで我々のドライバーラインアップを確定させたかったし、ライバルチームに対して、ある種のメッセージを送りたかった。(2019/20年に向けて)準備は整っているし、喜んで挑戦を受けるというね」
「新車は綿密な開発とテストを進めているし、今回の決定は我々がふたりのドライバーを信頼している証にもなる」
チーム残留が決まったアプトは「今回の報せを聞いて、よりポジティブな気持ちでシリーズ最終戦のニューヨークE-Prixへ臨むことができるよ」とコメントを残している。
「アウディと一緒にフォーミュラEを戦える環境は、僕にとって最高のものだ。僕を信頼してくれたことに感謝したいし、全力を尽くして、その信頼に応えたい」
7月13~14日に行われる最終ラウンドのニューヨークE-Prixに、アウディはランキング首位のDSテチーターと43ポイント差のランキング2位で挑む。
また、ドライバーズランキングではディ・グラッシが首位のジャン-エリック・ベルニュ(DSテチーター)と32ポイント差、アプトが55ポイント差につけている。