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「Anime Expo 2019」Re:ゼロ、ダンまち、AKIRA…日本のアニメに北米ファンが熱狂! 現地レポート

2019年07月11日 13:03  アニメ!アニメ!

アニメ!アニメ!

「Anime Expo 2019」の模様
2019年7月4日~7日にかけて、アメリカ・ロサンゼルスにてアニメコンベンション「Anime Expo」(以下アニメエキスポ)が開催されました。
年間平均して12回、ここ5年で60回以上、海外へ足を運びイベント取材を行うライターから見た、アニメエキスポのレポートをお届けします。

■アメリカ最大、世界中のオタクが注目する一大イベント
アニメエキスポは、1992年から続く、アメリカでも歴史のある北米最大のアニメコンベンションです。

アニメコンベンションはアニメを中心として行われるオタクイベントで、様々なアニメ関連のブースで新作発表や物販を行いつつ、有名アーティストやクリエイターなどによるステージ、そしてアニメ上映などを複数日開催します。
また、コスプレを披露できるイベントとしても海外で認知されていて、多くのコスプレイヤーが遊びにやってきます。

そして現地ファンによる即売会としての面もあります(北米やヨーロッパでは「同人」に近い形として「Artist Alley」と表現されています」。
日本で例えるなら、「コミックマーケットの要素のあるAnimeJapan」と表現するのが一番合っているのではないかと。コミックマーケットのように同人がメインではなく、またAnimeJapanのように企業ブースやステージがメインではなく、いろんな要素がそれぞれ同じくらい盛り上がっている、本当にアニメの総合的なお祭りなのがアニメコンベンションです。

そのアニメコンベンションの中でも、世界的に見てもトップクラスの参加者と知名度を誇るのが、毎年7月上旬にアメリカ・ロサンゼルスで開催されているアニメエキスポです。
通年、アメリカ独立記念日である7月4日から4日間、ロサンゼルスの中心部にあるロサンゼルス・コンベンション・センターで開催されていて、この時期になるとアメリカ中のアニメファンが一気に訪れる一大イベントとなっています。



また先述した通り、日本人にも知られているイベントです。
というのも、アニメエキスポは日本からのゲストが非常に多く、日本より先に新情報が発表されることが多いから。

2019年であれば、世界的にも評価の高いアニメ「AKIRA」の新アニメ化がすごく話題になりましたね。

【関連記事】「AKIRA」新アニメ化プロジェクト、舞台となった“2019年”に発表! 大友克洋監督の新作映画も制作決定



アニメエキスポでは、一般参加の人に向けてチケットが1日券と4日通し券の2種類が用意されています。
イベント1日目はチケットを購入するだけで5時間以上待たされることがあるので、オススメは前日購入。



■日本の人気企業がアニメエキスポを席巻!
アニメエキスポでは、非常に多くの企業ブースが集まります。
そのブースですが、ホール入場口に近ければ近いほどブース規模が大きくなり、奥へ行けば行くほどブース規模が小さくなります。

2019年では、企業ブースがメインに集まるEXHIBIT HALLの入場口にバンダイやアニプレックス、KADOKAWA、ポニーキャニオンといった様々なアニメ情報を発信する日本の企業が集まりました。
奥に行くにつれて、ウィッグやコスプレで使えそうな武器、アクセサリーや衣服、イラストを使ったグッズなども。企業ではありますが、どちらかというと同人のような雰囲気もあります。

また今回は企業ブースの勢いが強かったのか、あまり企業ブース出展のないENTERTAINMENT HALLにおいても『Fate/Grand Order』や『僕のヒーローアカデミア』
といった人気コンテンツのブースが出展しており、イベント自体の勢いを感じました。


2019年7月よりTVアニメ放送スタートの『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかII』を中心に展開していたHIDIVEブースでは、参加者がゲームをプレイすることで描き下ろし色紙やペーパーがもらえる企画を実施。
このグッズを求めて現地ファンが行列を作り盛り上がっていました。




カプコンのキャラクターが登場するスマホ向けカードゲーム『TEPPEN』ブース。『ストリートファイター』など海外でも人気の高い作品が数多く関わっているということと、アニメエキスポで初出し情報だったこともあって、会場の注目度はトップクラスでした。


中国発のスマホゲーム『アズールレーン』のブースでは、物販を中心に大人気。アメリカ住まいのアジア人に好まれるのかと思いきや、人種関係なく非常に人気が高かったです。


アニプレックスブースではスマホゲーム『マギアレコード 魔法少女まどか マギカ外伝』のブースを中心に展開。
ロサンゼルス市内を巨大ラッピングバスが走り、ロサンゼルス一等地には巨大広告が掲示されるなど、今回のアニメエキスポにおいて最も目立ったコンテンツでした。


Cygamesブースでは、注目の対戦格闘ゲーム『グランブルーファンタジー ヴァーサス』の体験コーナーを実施し、こちらも大人気。
手前はアメリカのCygamesブース公式コスプレイヤー、チーム・ローアインのみなさん。"チャラ男"として知られるキャラクターで、ゲーム中に「ウェーイ」のセリフをよく語る彼らと同様、チャラさ全開のコスプレを見せてくれました。

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■何このブース…日本じゃ見られないブースの数々


大型企業のブース出展以外では、比較的小売店のようなブースが数多く、市場的な要素が強いですね。


こちらは日本のフィギュアを扱うブース。付箋はアメリカドルの金額。雰囲気はまさに市場のようです。


知る人ぞ知る、FAKKUブース。あまり詳しくは言いませんが、アメリカで最も有名な成人向けブースで、中には現地ファンが喜ぶようなマンガやイラストアイテムが数多く集まります。
このブースは一面大きな壁で囲われていて中が把握できないのですが、今回特別に大丈夫なパネルだけ撮影させていただきました。基本的に中は日本人でも引くようなものも多々あります……。そんなブースには、男女問わずかなりの人が足を運んでいました。
ちなみに年齢制限があります。日本人も免許証などがあれば、入れる…みたいです(筆者はプレスパスで入りました)。

■企業ブース以外もチェック!



企業以外もチェックしました。まずはENTERTAINMENT HALLで大人気のゲームプレイコーナー。
海外ではeスポーツの人気が高く、アメリカ内でゲーム対戦イベントが大盛況です。アニメエキスポ内ではゲーム対決のコーナーが充実していて、現地ファンによってはゲームのイベントとして楽しむ人もいるみたいです。





ENTERTAINMENT HALLでコスプレイヤーに人気なのが、簡易タイプのスタジオを用意したコスプレコーナーです。
和室や教室、森林、近未来空間など、広々としたコスプレスタジオへ行ったかのような空間。特に和室と教室のスタジオが人気でした。



アニメエキスポに限らずですが、個人的にアニメコンベンションで行ってほしいのが、フードコーナー。アニメエキスポ会場では会場内に多数フードエリアがあり、加えて様々な屋台が集結しており、多種多様な食べ物を堪能できます。

アニメエキスポへ来たら是非とも食べてほしいのが、ハンバーガーとタコス。ハンバーガーは肉厚がすさまじく食べごたえがあって、タコスは野菜多めで意外とヘルシーに感じます(あとパクチーが多い気がします)。

ちなみに飲み物ですが、500mlペットボトルの水で大体3ドル。日本の約3倍ほどの値段なのでちょっと注意が必要です。
■笑顔にさせてくれるイベント、それがアニメエキスポ
アニメエキスポの全体的なレポートをお届けしましたが、いかがだったでしょうか? 少しでもアニメエキスポの雰囲気を感じ取ってもらえたらと思います。
とはいえ、写真では分かりづらい部分があるので最後に補足しますと、来場者がとにかくフレンドリーで笑顔溢れる人が多いということです。



こちらは英語版『Fate/Grand Order』2周年イベントのステージに並ぶファンのみなさんですが、日本からのプレスと伝え、撮影をお願いすると「OK, Sure!」と素敵な表情を見せてくださりました。

とても気軽にコミュニケーションができ、ハイタッチなども普通に行われていますが、あまりにもスキンシップが多いときは盗難の問題はお金の請求をしてくる場合がゼロというわけではないので、少し警戒したほうがいいかもしれません。

参加者が全力で楽しんでいて、それがこちらにも伝染してくるイベントは、アニメエキスポならでは。是非とも一度この面白さを感じ取ってもらうため、是非とも日本のアニメファンにも参加してほしいですね。