リッチ・エナジーが、ハースF1チームとのタイトルスポンサー契約を終了すると、SNSを通じて突然発表した。
エナジードリンクブランドのリッチ・エナジーは、2019年からハースのタイトルスポンサーを務めている。しかし同社が使用している雄鹿のマークは、ホワイト・バイクス社のロゴの盗用であるとして訴訟問題が発生。リッチ・エナジーは商標権の侵害を行ったと判断されて敗訴し、ハースへのスポンサーシップを含む、ビジネスの詳細について明らかにするよう求められた。
これを受けてハースはカナダGP以降、マシンから問題のマークを外している。
そんななか、リッチ・エナジーは10日、Twitterに以下の文章を投稿した。
「本日、リッチ・エナジーは、成績不振のためハースF1チームとの契約を終了した」
「我々が目指しているのはレッドブル・レーシングを倒すことであり、オーストリアでウイリアムズより下位で終わったことは受け入れがたい」
「F1の政治とポリティカルコレクトネスにおける姿勢も、我々のビジネスにおける妨げになっている」
「チームの今後の活躍を祈る」
第9戦オーストリアで、ハースのケビン・マグヌッセンは予選5番手と今季ここまでのベストリザルトを達成。しかし決勝ではウイリアムズのジョージ・ラッセルの後ろ19位という結果だった。ロマン・グロージャンは16位でフィニッシュし、チームはノーポイントに終わり、現在ランキングでは9位に沈んでいる。
この投稿がなされた後、リッチ・エナジーもハースも公式リリースを出しておらず、正式に契約が打ち切られたのかどうか確認できていない。