KTM・モータースポーツは7月10日、Moto2クラスに参戦するブラッド・ビンダーを2020年シーズンからMotoGPクラスで起用することを発表。ビンダーは、KTMのサテライトチーム、レッドブルKTMテック3から最高峰クラスにデビューすることになった。
2019年シーズン、ヤマハからKTMにマシンをスイッチしたテック3は、レッドブルKTMテック3と名前を変えてMotoGPクラスに参戦。ライダーにはポルトガル人ライダーのミゲール・オリベイラとマレーシア人ライダーのハフィス・シャーリンを起用して戦っている。
KTMは2019年5月にオリベイラと2020年の契約を交わしたことを発表しており、今回、南アフリカ人ライダーのビンダーとの契約でレッドブルKTMテック3の2020年ライダーラインアップが確定した。
2020年からMotoGPデビューを飾る23歳のビンダーは、2011年に第12戦インディアナポリスGPで125ccクラスにスポット参戦しグランプリデビュー。翌年2012年からMoto3クラスにフル参戦を開始し、2016年にMoto3クラスでチャンピオンを獲得した。
2017年はレッドブルKTMアジョからMoto2クラスに昇格。3シーズンで3度の勝利を挙げた。2019年のランキングは現在8番手につける。
MotoGP昇格が決まったビンダーは次のように喜びを語る。
「来年、MotoGPクラスでレースができるなんて信じられない。楽しみだ。最高峰クラス参戦に向けてサポートしてくれたKTM、レッドブル・KTM・テック3に感謝したい。最高の気分。夢が実現するよ」
「来年の目標はMotoGPマシンについてできるだけ早く学ぶこと。KTMの経験豊富なスタッフから学ぶことになると思う。MotoGPですぐにうまくやれればいいが、厳しいクラスだから、時間はかかるだろう。でも、いい仕事ができる自信はあるよ」
オリベイラとビンダーの起用により、シャーリンは2019年限りでチームを去ることとなった。