レッドブル・ホンダのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、マックス・フェルスタッペンの現在のパフォーマンスを考えると、彼は“世界最高のドライバー”であるという。
フェルスタッペンはF1第9戦オーストリアGPを制し、F1キャリアにおける6勝目を挙げ、2019年シーズンの開幕から続いていたメルセデスの連勝記録を鮮やかに破った。レッドブル・ホンダがパフォーマンスレベルを向上させているなか、フェルスタッペンはダニエル・リカルドの離脱以降、事実上のチームリーダーとしてその真価を発揮している。
ホーナーは今週末のイギリスGPを前に、「ダニエルは偉大なユーモアのセンスがある強い個性の持ち主だ」と、ロンドンで語った。
「そしてマックスはマシンを降りると、いつも少しダニエルの陰になって、おどけた弟のようだった」
「ダニエルが去ってから、マックスはチーム内でのシニアドライバーとしての役割と、それに付随する責任を担ってきている」
「方向性と目的意識において、彼はまた違うレベルの成熟度を見せている。そうしたことが彼の人格を円熟させている」
弱冠21歳のフェルスタッペンの個人的な成長と“成熟”により、彼は今、F1における才能のピラミッドの頂点に立っているとホーナーは主張する。
「人生のこの時期にこのパフォーマンスを見せているドライバーとして、過去12カ月において彼は間違いなく世界最高のドライバーだ」
「そのことを私はどう実証しようか? 彼は最高のマシンに乗っていないのだ。だが昨年のカナダGP以来、そのマシンで彼が出している結果とパフォーマンスを見てみると、彼はその期間、実質的にまったくミスをしていないのだ」
「常に次の世代が登場するのは当然のことだ。ルイス(ハミルトン)は経験を活かしている。彼は今も非常に速いし、最高に調子の良いベストなマシンに乗っている」
「マックスは非常に前途有望だ。F1にとって、こうしたドライバーたちが接戦を繰り広げるのを見るのは素晴らしいことではないだろうか?」
「彼は我々にとって大きな財産であり、世界選手権タイトルを争えるようなマシンを彼に提供しなければならない」