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吉岡秀隆&安田成美、『Fukushima 50』出演決定 吉岡「未来に向かっていくための映画の一つ」

2019年07月10日 04:11  リアルサウンド

リアルサウンド

吉岡秀隆と安田成美

 2020年3月に全国ロードショーされる佐藤浩市主演映画『Fukushima 50』に、吉岡秀隆と安田成美が出演することが決定した。


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 本作は、3.11の関係者90人以上への取材をもとに綴られたジャーナリスト、門田隆将のノンフィクション作品『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発』(角川文庫刊)を原作とした、東日本大震災時の福島第一原発事故を描く物語。


 想像を超える被害をもたらした原発事故の現場、福島第一原子力発電所(イチエフ)に残った地元福島出身の作業員たちは、世界のメディアから“Fukushima 50”(フクシマフィフティ)と呼ばれた。東日本壊滅の危機が迫る中、死を覚悟して発電所内に残った人々の知られざる“真実”が明らかになる。


 福島第一原発1・2号機当直長の伊崎利夫役で佐藤、福島第一原発所長の吉田昌郎役で渡辺が出演。『沈まぬ太陽』の若松節朗が監督、NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』の前川洋一が脚本を担当する。


 吉岡は、伊崎利夫らの1・2号機へ応援に駆けつけるプラントエンジニアで、福島第一原発5・6号機当直副長の前田拓実役として出演。死を覚悟し、世界初となる危険なベントを志願する。また、安田は、吉田昌郎所長が指揮を執る免震重要棟の緊急対策室で、総務班として作業員の安全確保に尽力する職員・浅野真理役を演じる。本店とのやり取りに奔走する吉田を支え続ける役柄だ。


■吉岡秀隆 コメント
福島第一原発事故は現在進行形であり、今も戦い続けている人たちの心にも響く映画になればと思っています。この事故は戦後最大の日本の危機でしたが、そこに踏みとどまった人たちがいたという事実があります。今後それを知らない世代が生まれた時にも、『Fukushima 50』がその歴史を知るための一つの礎となり、未来に向かっていくための映画の一つになってほしいと思っています。


■安田成美 コメント
あまりにすごいセットとエキストラの方々の数に大変緊張しました。原発事故は処理がまだまだこれからです。たくさんの人にこの映画をご覧いただき、感じてもらえることがあればと思っています。原作「死の淵を見た男」を読んで、当時原発内にいた人たちが戦場のような現場で命を懸けて戦っていたというのがわかりました。その熱い思いを伝えられたらと思います。


(リアルサウンド編集部)