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浮世絵やアニメのセル画に着想、現代アーティスト ジュリアン・オピーが日本の美術館で11年ぶりに個展開催

2019年07月09日 19:52  Fashionsnap.com

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会場内の様子 Image by: FASHIONSNAP.COM
現代アーティスト ジュリアン・オピー(Julian Opie)による大型個展が、7月10日に東京オペラシティ アートギャラリーで開幕する。7月9日の今日、開催に先駆けて関係者向けに会場内部が公開された。
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 ジュリアン・オピーは1958年ロンドン出身。人物像やポートレート、風景などを題材に、点と線という最小限の視覚言語で構成された平面、立体、映像、インスタレーション作品を制作している。輪郭線を強調した特徴的な作風は浮世絵やアニメのセル画から着想を得ているという。
 日本の美術館では11年ぶりの開催となる今回の展覧会では、新作を含む計27点を紹介。都市の通りを行き交う人々を描いた大型の絵画作品をはじめ、極限まで簡略化し人物の全身を表現した立体作品や、ジョギングする人々が映るLEDディスプレイ、鯉がランダムな動きで泳ぐ映像作品などが並んでおり、会場内に流れる音楽も作品の一部として制作された。展示作品はオピー自身が約1年前から同会場を度々訪れ、入念な打ち合わせのもと選定したという。
 内覧会に出席したオピーは、今回の展覧会について「一人一人が、音楽や映画を鑑賞しているかのような体験を展示室で味わってもらうにはどうすれば良いかを考えました。作品を通じて紐解かれていく物語を東京オペラシティ アートギャラリーで皆さんと分かち合うことができればと思っています」と話し、来場を呼びかけた。会期は9月23日まで。
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■ジュリアン・オピー展覧会会期:2019年7月10日(水)~9月23日(月)場所:東京オペラシティ アートギャラリー住所:東京都新宿区西新宿3-20-2電話番号:03-5777-8600休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、8月4日(日・全館休館日)開館時間:11:00~19:00(金・土曜は20:00まで/入館は閉館の30分前まで)公式サイト