もうすぐ夏休み。家族旅行を楽しみにしているご家庭も多いことでしょう。7月8日のガールズちゃんねるには、「子どもの学校を休ませて旅行に行くこと」というタイトルでトピックが立ち、賛否両論が起こりました。
トピ主は恐らく小学生の母親で、「夏休みの一日前に休みをとって旅行に行く予定です」と明かし、同じような経験がある人や「その予定がある人はいますか?」と問いかけました。休む事情や、どう休んだら良いか?は書いていません。わざわざ聞くということは、トピ主は少し後ろめたさがあるのでしょう。「それくらい大丈夫」「私もやってるよ」という肯定をもらって安心したい気持ちがありそうです。(文:篠原みつき)
「色々考えたらそこしかない!て時だってあるさ!!」と肯定多数
コメントは賛否両論で5000近くに伸びるほど白熱しました。特に多かったのが「行っちまいな!大丈夫!」「まぁ夏休みの前の1日なら私はいいと思う」などの肯定的な言葉です。
「いいよいいよ!学校生活も大切だけど、今しか行けない家族旅行もあるんだよ!パパの仕事の休みの関係とか兄弟の習い事とかね。色々考えたらそこしかない!て時だってあるさ!!」
といった励ましも相次ぎました。
夏休み前の1日といえば、終業式のほか夏休みの宿題と成績表を持ち帰ります。簡単には休めない親の都合に合わせるためには仕方ない、授業のない1日くらい良いじゃない、という考え方の人は多いようでした。
中には、「夏休みの少し前の方が安いからね!」など、時期をずらすことでお得になると書く人もチラホラ。子どもの頃、祖父が旅行好きで学校をよく休んだという人は、「子供の頃の旅行の思い出は大事」「平日の方が比較的空いていて良い」という親の考えを明かしました。
全産業に占めるサービス産業(医療・介護、教育を含む)が7割を超える昨今、平日しか休みが取れない人は少なくありません。子どもと思い出づくりをするために、多少の無理は仕方ないというのも分かる気がします。
「やっぱケジメはつけたいから行かない。帰ってきたら直ぐ出発てのはある」
一方で、批判的な意見も少なくありません。
「子供の同じクラスの家族がそんなことしてたら軽蔑すると思う。子供にとって学校は仕事だよ?」
「やっぱケジメはつけたいから行かない。帰ってきたら直ぐ出発てのはある」
「先生方は何もおっしゃらないけれど、引いています」
などのほか、肯定派が多いことに驚き、「本当に皆さん気にしないの? うちの学校ならすぐに話が広まるし恥ずかしい」と書く人も。
コメントには、同じように休むため1日早く成績表を取りに行くと、先生から「一応登校日は明日までなので、あの、あまり…」と言いづらそうに告げられた人もいました。「好きにしたらいいと思う。ただ、学校側に無茶なお願いしたらダメ」といった声も数多く上がっています。
他方、反対ではないけれど、「友だちに『ずるーい』と言われる恐れがあるので言わないほうが無難、私は子ども時代嫌味言われたから」と明かす人や、「子供が気にするタイプだから やめてくれと逆に言われる」という人も。大人にとっては「家族旅行が大事」でも、子どもに関しては色々と気を遣うことがありそうです。
「子どもにとって学校は仕事」とまでいうと、有休どころか病欠すら取りづらい日本人気質を感じて抵抗感があります。実は筆者もそうですが、最も目立ったコメントは、「色々な家庭の事情があるから批難しない。でも、うちはやらないよ」でした。親の判断で「休ませる」と決めたなら、他人がどうこう言うことでもないので否定はしませんが、肯定もしないということです。世の中は、自分が思っているよりも白黒はっきり付けられないことがたくさんあるもの。トピ主は自分の家庭の事情で決めた旅行を、家族で楽しめば良いでしょう。