ハースF1のロマン・グロージャンは、チームが決勝レースでもっと良い成績を挙げるための鍵は、VF-19が金曜日の予選シミュレーションやロングランで、一貫して良いパフォーマンスを出せるようにすることだと語った。
現在ハースはコンストラクターズ選手権で9位にいるものの、6位のアルファロメオ・レーシングとのポイント差はごくわずかであり、F1の中団が再び接戦になってきたことを示している。
だが今シーズンは、タイヤを最適な温度に制御できないという問題がマシンのパフォーマンス発揮を阻害している。ハースは、苦心してこの慢性的な問題の原因を理解し、解決すべく務めてきたが、これまでのところうまくいっていない。
この問題によって、マシンのパフォーマンスレベルは不安定になり、決勝レースの予測もつかなくなってしまった。
「僕たちは全体的に見て、もう長い間、良いレースウイークを過ごせていない」と今週末のイギリスGPを前にグロージャンは現状を嘆いた。
「直近数回のレースウイークでは、金曜プラクティスにおける僕たちのレースペースはあまり良くなかった。そうなると、残念ながら決勝レースで走りながら物事を確認せざるを得ない」
「予選シミュレーションとロングランを速く走れるマシンにすることが大切だ。そこで作業すべき点が洗い出せるので、その後の決勝レースにも自信を持って臨める」
「直近の2レースではそれができなかった。その都度、決勝レースでは何か面倒なことが起きるのではないかという恐れを抱きながら走行し、残念なことに実際にそうなった」
だがグロージャンは、ハースは問題の根本要因を突き止める努力を惜しんでいないと強調する。2019年シーズンのチームが抱える難問を解明すべく、スタッフ全員が取り組んでいるというのだ。
「みんな、とても頑張っているよ。誰一人として現状には満足していない。マシンを改善し、もっと良い成績をあげたいと思っているんだ」とグロージャンは付け加えた。
「だから全員がやる気を持っている。僕たちはともに作業している。ドライバーからエンジニアまで、そしてメカニックからチーム代表者まで、みんながチームの一員なんだ」
「このような状況に陥っているのは、この4年間で初めてのことだ。でもどのチームにも起こり得ることでもある。僕たちはもっと上位に行くつもりだよ」