企業口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」は7月3日、「商社・卸売業界の労働時間の満足度が高い企業ランキング」を発表した。商社・卸売業界に属する企業をピックアップし、キャリコネのユーザーによる「労働時間の満足度」評価の平均値が高い順にランキングにした。
1位は「住友商事」で、労働時間の満足度は5点中4.09。2位以降、「双日」(3.77)、「三菱商事」(3.65)、「豊田通商」(3.57)、「丸紅」「三井物産」(同3.47)、「伊藤忠商事」(3.34)、「スズケン」「日本出版販売」(3.33)、「あらた」(3.29)と続く。【参照元:キャリコネ】
商社=長時間労働のイメージがある中、会社をあげて残業時間削減・有給休暇取得促進
1位「住友商事」の残業・休日出勤に関しては、
「月の残業時間は、事務職は平均20時間未満であると思います。休日出勤は滅多になく、ライフワークバランスが非常に取りやすいと思います。夏休みは5日連続取得が推奨されており、また、月1回の有休取得等、有休取得率は高めであると思います。特に不満に思う点はありません」(カウンターセールス/20代後半女性/年収600万円/2015年度)
という口コミが寄せられている。400年の歴史を持ち、5大総合商社のひとつである住友商事。世界各地に拠点を持ち、金属、輸送機・建機、インフラ、メディア・デジタル、生活・不動産、資源・化学品の6つの事業を展開している。
全社でコアタイムを持たないフレックスタイム制を導入し、標準勤務時間を7時間15分と短めに設定。また、年次有給休暇のほか、リフレッシュ休暇や半日休暇など休暇制度も充実させている。
同社では、2005年頃からワークライフバランスの重要性に着目し、さまざまな取り組みを開始。世界を相手にビジネスを行う商社では「長時間労働が当たり前」というイメージもあるが、会社をあげて残業時間削減や有給休暇取得促進などを行ってきた。
また、社員がライフイベントに合わせて活躍し続けられるよう、事業所内保育所の設置といった環境の整備も。2015年には、子育てサポートに特に積極的な企業に付与される「プラチナくるみん」マークを取得している。