スマートフォン向けゲームアプリ「アイドリッシュセブン」の公式ツイッターは7月8日、西武池袋線の池袋駅構内で同日掲示が始まったデジタル広告を、混雑緩和のため規制すると発表した。広告を見ようと駅に集まった多くのファンが点字ブロックや通路を塞ぎ、通行の妨げになっている画像が初日からSNSに多数投稿されていた。
公式ツイッターはこうした状況を受け、
「駅の混雑緩和にご協力いただき、通行の妨げにならないようご配慮いただきますよう、改めてお願い申し上げます」
と呼びかけている。
広告と同じ動画をユーチューブで公開 混雑解消になる?
アイドリッシュセブンは漫画家の種村有菜さんがキャラクター原案を務めるスマートフォン向けゲームアプリ。プレイヤーは、父親が経営する「小鳥遊芸能事務所」で働く主人公として、所属する7人の男性アイドルをトップアイドルにするべく奮闘する設定だ。
デジタル広告は、ゲームに登場する16人のキャラクターそれぞれでバージョンが分かれていた。ツイッターに「ファン達と思われる人達が写真撮影してて邪魔」などの不満が上がったのは、お気に入りのキャラクターのバージョンや全広告を見るため、長時間その場から動かなかったファンが多かったものと思われる。
西武鉄道の担当者によると、8日は朝から駅スタッフが構内を見回り、通路を塞いで撮影するファンなどに声掛けをしていたという。10時頃から強くなった混雑にスタッフを増員して対応したが、「駅利用客の動線を塞ぎ、安全を担保できない」と判断し、10時30分頃にデジタル広告を一時停止した。同社のお客様センターには、駅利用者から混雑に関する意見も寄せられたという。
デジタル広告は9日朝から再開する予定で、同担当者は
「8日の混雑は、6日と7日にメットライフドームで行われたアイドリッシュセブンのライブ帰りのお客様が多かったことも、要因だと思われる。9日以降は今日ほどの混雑にはならないと見込んでいる」
と話していた。
アイドリッシュセブン公式ツイッターは駅の混雑を受け、デジタル広告と同じ映像をユーチューブで公開している。ユーチューブでもツイッター同様、駅構内の混雑緩和のため注意するよう呼びかけている。