お笑いコンビ「キングコング」梶原雄太さんことYouTuberカジサックが、芸人の"闇営業"騒動を受け、宮迫博之さん、笑いコンビ「2700」が出演している動画を非公開にした。
そして7月7日、梶原さんと西野亮廣さんが7月7日、YouTubeのチャンネルで芸人の謹慎について持論を述べた。
梶原さんは宮迫さんと2700に動画を非公開にしたことを伝えるため電話したが、謹慎中の芸人にどう声を掛けたらいいか分からなかったといい、「自分がこうなった場合、どうするのか」と考えてしまった。これに対して西野さんは、
「無期限謹慎の芸人っているやんか。(事務所を)辞めない理由何やの?と思う。無期限謹慎した先にそんな何か希望ある?」
とコメントした。
吉本興業は6月下旬、宮迫博之さんら11人の活動を停止、またお笑いコンビ「スリムクラブ」「2700」の無期限謹慎処分を発表した。
西野「吉本に養ってもらおうって発想がそんなにないから」
西野さんは、無期限謹慎処分された芸人について、「だって当然テレビは使えへん。もちろん使わないですよそんな人を。他に使う人いるなら、わざわざ傷がついてるようなタレントは使わない」とバッサリ。
「復帰が2か月とかならまだわかるけど、1年後とか3年後とか、じゃあ3年間謹慎して復帰して、何が待ってんの? 俺1秒で辞める。『あなた無期限謹慎です』『ああ辞めます』って。だってめんどい」
また相方の梶原さんが無期限謹慎処分になった場合も、「俺辞めるで。メリットがないやん一個も」とコメントしている。西野さんは「吉本所属ではあるけど、とはいえ僕の活動の9割9分個人事業主」だという。西野さんは現在、自身で「株式会社にしのあきひろ」を設立し、絵本制作などを行っている。芸人としての活動はあくまで一部だ。
「美術館作ったりだとか絵本作ったりとかってのは、自分で企画して、自分で制作費用意してとかやってるから、そういう発想になっちゃうね。養ってもらおうって発想がそんなにないから」
「お前らたいしてお客さん入れてないときの劇場のギャラ、会社から貰ってるぞ」
西野さんは、「会社擁護するわけじゃないけど」と前置きした上で、「ほんまにええ会社やからね。吉本。そういった芸人さんとか売れない芸人さんにちゃんとセカンドチャンスを与えてる会社やと思う。そこの配慮してそう」とコメント。
一方、闇営業問題が起きたのは、「吉本の給料が安いせいだ」と言う声が芸人からも上がっていることについては「どっちかというと芸人に腹立つから言うねんけど」と述べ、
「お前らたいしてお客さん入れてないときの劇場のギャラ、会社から貰ってるぞ。じゃあ、これが毎回この芸人さんが何百人呼んでますと。それで今日の劇場のギャラいくらですやったらわかるで? お前客呼んでないやん!ってやつが劇場のギャラいくらやわって言ってるのって、ハア?」
と憤る。そこまで言うのであれば、自分たちで劇場を作り、集客をすればいいというが、「(吉本興業に所属していることは)どう考えたってトータルで見たらむちゃくちゃプラス。だってノーリスクやん。劇場に出るって、出たらお金貰えるやん」と話す。
「お客さんが入ってなかろうが。その赤字分誰が出してるかって言うと、われらが吉本興業ですよ。そこのこと考えてる?」
またギャラの交渉をすることは正しいが、ギャラを上げてほしいのであれば、まず事務所の利益が上がる活動をすべきではないかと提案。
「吉本興業の財布やって限りがあるんやからここまで考えてあげたほうが優しいなって思う。芸人のことだけ考えるんやなくて、社員さん、役員さんとか社長さんのことも考えてじゃあどうしようかっていうのを考えたほうが(いい)」
と語った。コメント欄には「西野さんの会社側の考えや意見は一般の会社でも同じだと思いました」「西野さんのギャラの考え方とかはホンマに経営者の考え方で道理が通ってて凄い」など納得の声が寄せられた。