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WEC:レーシングチーム・ネーデルランド、オレカと初テスト実施。2019/20年はグッドイヤー使用か

2019年07月08日 15:11  AUTOSPORT web

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モーターランド・アラゴンで最初のテストを行ったレーシングチーム・ネーデルランドのオレカ07・ギブソン
2018/2019年WEC世界耐久選手権“スーパーシーズン”を戦ったオランダのLMP2チーム、レーシングチーム・ネーデルランドがオランダのモーターランド・アラゴンで、オレカとの最初のテストを実施した。

 2019/20年シーズンも引き続き世界選手権に参戦する同チームは、すでに来季の体制を発表済み。ドライバーラインアップはニック・デ・フリース、ギド・バン・デル・ガルデにオーナー兼ドライバーのフリッツ・バン・イアードを加えた3名とし、使用するマシンをデビューシーズンを戦った『ダラーラP217』からLMP2最大勢力を誇るオレカのベストセラーシャシー『オレカ07』へスイッチすることを明らかにしている。

 そんなレーシングチーム・ネーデルランドはシャシーメーカーの変更に伴い、パートナーチームも合わせてスイッチ。2019/20年シーズンはELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズの2012年チャンピオンチームで、WECのLMP2クラスにも参戦しているTDSレーシングのサポートを受ける予定だ。さらに、体制強化を図るチームはミナルディF1の創設者ジャンカルロ・ミナルディを招聘している。

 今回、アラゴンで実施されたテストは、レーシングチーム・ネーデルランドとオレカが初めて行ったもので、まだカラーリングが施されていないオレカ07・ギブソンをデ・フリースとバン・デル・ガルデ、バン・イアードがそれぞれドライブし、合わせて1000マイルを少し下回る距離を走破した。

 昨シーズン、ミシュランタイヤでシリーズを戦った同チームは、2019年6月末時点でタイヤサプライヤーを選択していない唯一のLMP2チームとなっているが、このテストではTDSレーシングのザビエル・コンベット代表がダンロップのスタッフとともに現場を訪れていたという。

 なお、LMP2クラスを中心に供給されてきたダンロップタイヤは、2019/20年シーズンからル・マン24時間に復帰を果たすグッドイヤーブランドに置き換えられる予定。このような状況下のなか、Gドライブ・レーシングの運営を担うTDSレーシングは来季もELMSでダンロップを継続使用することから、“チーム・オランダ”も同じグループ傘下のグッドイヤーを選択する可能性が高いと考えられている。

「TDS、オレカと2日間をかけて行った初めてのテストは、非常にポジティブなものになった」と語るのは、レーシングチーム・ネーデルランドのマーク・コーエンセ代表。

「TDSチーム内の雰囲気は心地よく、みんながプロフェッショナルだ。また、オレカでの最初のドライブは3人のドライバー全員にとってプラスになったはずだ」

「彼らはみな何も問題なくラップを重ねることに成功した。この2日間は今月末、バルセロナで行われる公式テスト(WECプロローグ)の前準備として、とても励みになる重要な日になったよ」

 レーシングチーム・ネーデルランドは7月23~24日、スペインのカタロニア・サーキットで行われるWECプロローグを前に、オレカ07の新しいカラーリングを発表する予定だ。