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ニュルブルクリンク24時間:2位フィニッシュのマンタイ・レーシングのポルシェが失格に

2019年07月07日 19:21  AUTOSPORT web

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2019年のニュルブルクリンク24時間をリードし、2位でフィニッシュしたマンタイ・レーシングの911号車ポルシェだったが、失格処分となった。
6月22~23日に決勝レースが行われたADACトタル24時間レース(ニュルブルクリンク24時間レース)で、総合2位に入ったマンタイ・レーシングの911号車ポルシェ911 GT3 Rについて、主催者のADACは、レース後の検査においてバランス・オブ・パフォーマンス(BoP)に規定された馬力をオーバーしていたとして、失格処分を下したと発表した。

 レース序盤からリードを築いたケビン・エストーレ/ミカエル・クリステンセン/ローレンス・ファントール/アール・バンバー組911号車ポルシェだったが、終盤黄旗区間での追い越しによってペナルティストップが課され、ピエール・カッファー/フランク・スティップラー/フレデリック・ベルビシュ/ドリス・ファントール組アウディスポーツ・チーム・フェニックスの4号車アウディR8 LMSがトップに浮上。911号車は追い上げ及ばず2位でフィニッシュした。

 これでレースは幕を閉じたかに思われたが、主催者のADACは、レース後911号車ポルシェがシャシーダイナモ上でのテストにおいて、BoPで定められた494馬力(4パーセントの許容誤差を含む)を越えたと発表した。チームの要請による再検査でも規定値に収まらなかったため、失格という処分が下された。

 この結果、レースのトップ3の順位は下記の結果となった。また、KONDO RacingのニッサンGT-RニスモGT3は9位に繰り上がった。

優勝:アウディスポーツ・チーム・フェニックス
2位:メルセデスAMG・チーム・ブラックファルコン
3位:アウディスポーツ・チーム・カーコレクション

 チームはスチュワードの決定に対して抗議することが可能とされているが、今季のニュルで最速の存在と言えた911号車のマンタイ・レーシングにとっては思わぬ結果となった。