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「フェイクニュースに騙された」20代が最多 「RTやいいね」で拡散してしまった人も

2019年07月07日 09:30  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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テスティーとMMDLabは7月3日、共同で実施したフェイクニュースに関する調査の結果を発表した。調査は5月上旬、18歳から69歳のスマートフォンを持つ男女1533人を対象に実施。「フェイクニュース」という単語の認知度は85.8%にのぼることが明らかになった。

認知度を世代別に比較すると、最も認知度が高かったのは60代で65.9%。次いで10代(64.3%)、20代(62.7%)、30代(60.1%)と続く。最も認知度が低かったのは40代(55.9%)だった。

「合成画像を信じてしまった」「地震時、ライオンが脱走したという嘘の情報を見た」


フェイクニュースを「見たことがある」と答えたのは34.4%。年代別では20代(45.1%)が最も高かった。2位は10代(41.2%)、3位は40代(35.7%)だった。フェイクニュースを見たことがある人に、実際に見たフェイクニュースの内容を聞くと、

「地震直後に動物園からライオンが脱走したという嘘のSNSの拡散によって一部の人が避難をやめてしまい、被害が多くなったこと」(10代女性)
「ロンドン時計塔がデジタル式になった」(20代男性)
「紅白歌合戦の画面に虚偽のツイッターテロップ(臓器売買がどうの)が合成された画像がネットで出回り信じてしまった」(30代女性)

などが寄せられた。

フェイクニュースを見たことがある人のうち、「フェイクニュースに騙されたことがある」人は29.6%。「騙されたことはない」人が約7割だった。騙されたことが最も多かったのは20代で、37.7%だった。

「騙されたことがある」と答えた人に、フェイクニュースを拡散した経験があるかどうか聞いた。SNSで「RTやいいねをしてしまったことがある」と答えた人は20.5%、SNSで拡散はしなかったものの、友人や家族に話してしまった人は23.7%だった。

フェイクニュース「見破る自信ある」若い年代ほど高い傾向 10代は約4割

今後フェイクニュースを見破れるかどうかについて「自信がある」、「やや自信がある」を選んだ人は合計30.1%。「自信がない」、「やや自信がない」など、見破る自信がないと回答し人(69.9%)のほうが大幅に多かった。

年代別に見ると、「見破る自信がある」割合は若い年代ほど多い傾向にある。最も自信があると回答したのは10代で43.7%だった。