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MotoGP:マルケスがドイツGP7年連続ポールでドゥーハンの記録に近づく。負傷の中上は逆転でQ2進出

2019年07月07日 01:11  AUTOSPORT web

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ドイツGPで7年連続ポールポジションを獲得したマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)
7月6日、MotoGP第9戦ドイツGPのMotoGPクラス予選がドイツのザクセンリンクで行われ、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)がポールポジションを獲得。予選Q1からスタートした中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は逆転でQ2進出を果たして10番手だった。

 予選Q2進出が決まるフリー走行3回目は現地時間の午前9時55分からスタート。気温23度、路面温度32度のドライコンディションで行われた。

 フリー走行走行3回目をトップで終えたのはマルケス。タイムは1分20秒347だった。2番手は1分20秒515でファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)、3番手は1分20秒634でマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)とヤマハ勢が続いた。オランダGPでの転倒による痛みが残る中上は1分21秒125で13番手となり、予選はQ1からのスタートとなる。

 このセッションでは、ヤマハのマシンを駆るビニャーレス、クアルタラロ、フランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)が1コーナーで止まり切れずコースアウトするシーンが数回見られた。

 予選前に行われたフリー走行4回目ではビニャーレスが1分21秒153でトップに。2番手は1分21秒228でマルケス、3番手は1分21秒457でリンスというトップ3。中上は1分21秒794で6番手だった。

■足の痛みを抱える中上が逆転でQ2進出
 予選Q1は午後2時10分から15分間、気温27度、路面温度43度のドライコンディションでスタート。まずトップに立ったのは1分21秒380を記録したアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)。しかし、すぐにバレンティーノ・ロッシ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)がそのタイムを更新し、1分21秒341でトップに。その数週後には1分21秒236をマークしてタイムを縮めた。

 残り5分を切ったところで各ライダーが最後のアタックへ。まずはフロントにミディアム、リヤにソフトを履いたアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ミッション・ウィノウ・ドゥカティ)が1分21秒105を記録してロッシのタイムを塗り替える。

 2番手に下がったロッシは、同じくフロントミディアム、リヤソフトのタイヤを履いてアタック。1分20秒933を記録してドヴィツィオーゾからトップを奪取、ドヴィツィオーゾは2番手に下がった。Watch

 残り50秒を切ったところでアタック中のロッシが1コーナーでスリップダウン。転倒後は再スタートを切ってピットへと戻っていった。

 チェッカーフラッグが降られ、Q2進出はロッシとドヴィツィオーゾの2台かと思われたが、最後にフロントにハード、リヤにソフトのタイヤを履いてアタックを行っていた中上が各セクターで自己ベストを更新。1分21秒102をマークして2番手となった。

 Q1の結果によりロッシと中上がQ2に進出。ドヴィツィオーゾは3番手に下がり、Q1で予選を終えた。中上は予選を終えてピットに戻ると松葉杖をついてガレージへと入っていった。

■マルケスとクアルタラロの一騎打ちとなったQ2
 Q1を終え、Q2は午後2時35分から15分間、気温27度、路面温度44度のドライコンディションで行われた。ほとんどのライダーがフロントにミディアムタイヤ、リヤにソフトタイヤを選択してアタックへ。まずリーダーボードのトップに立ったのは1分20秒575をマークしたマルケス、2番手にリンス、3番手にミラーと続く。中上はしばらくピットで待機してからコースへと向かった。

 残り8分を切ったところでマルケスはさらにタイムを更新。1分20秒215でラップレコード塗り替える。

 セッションが残り3分を切ったところでダニロ・ペトルッチ(ミッション・ウィノウ・ドゥカティ)が9コーナーで激しく転倒。ペトルッチは自力で立ち上がり歩いてピットへと戻っていった。

 最後のアタックでは、マルケスとクアルタラロがセクター1、セクター2で全体ベストを塗り替えながら走行。このアタックでマルケスは1分20秒195でタイムを更新、クアルタラロはセクター3、セクター4でタイムを落として自己ベストは更新できなかった。

 その後、マルケスのタイムを上回るものは現れず、マルケスが2019年シーズン5度目、ドイツGPで7年連続ポールポジションを獲得した。

 マルケスの最高峰クラスでのポール獲得数は今回で57回目となり、5度の王者ミック・ドゥーハンが持つ58回のポール獲得記録に近づいた。

 2番手は1分20秒400をマークしたクアルタラロ、3番手は1分20秒406でビニャーレスというフロントロウに。前戦の転倒により足の痛みを抱えるなかQ2進出を果たした中上は1分21秒104で10番手となり4列目を獲得した。

 Q2で転倒を喫したペトルッチは、セッションを終えた後に検査を受けるためにメディカルセンターへと向かった。チームのSNSによれば、ペトルッチは右手人差し指の靭帯を損傷したようだが、治療を行い、決勝レースには出場するという。

 MotoGPクラスの決勝レースは7月7日の現地時間午後2時(日本時間の午後9時)からスタートを迎える。