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カジサック、西野亮廣を恐れていた『はねトび』時代を告白 「バッチバチに仲悪かった」

2019年07月05日 07:51  リアルサウンド

リアルサウンド

動画サムネイルより

 キングコングの西野亮廣が6月29日、相方の梶原雄太(カジサック)が運営するYouTubeチャンネル「カジサックの部屋」に登場。その中で、2人がブレイクするきっかけになったバラエティ番組『はねるのトびら』(フジテレビ系)に言及する一幕があった。


(参考:キングコング西野亮廣、芸人の“闇営業問題”に物申す 「芸人がアホ過ぎんねん!」


 2001年から2012年まで放送されていた『はねるのトびら』。番組スタート当初、2人共に20歳だったことを振り返りつつ梶原は、先輩芸人に囲まれながら西野が進行役を担っていたことについて、「どう思ってた?」と問いかけた。


 すると西野は「その時はカジもいなかったと思うんだけど」と、番組が始まってすぐの頃のエピソードを披露。ある時、番組のトップから呼び出された西野は「真ん中でパスを回す役」に抜擢され、「この番組が盛り上がれば盛り上がるほど、『あいつ芸人のくせに面白くない』って国民の皆さんから言われるけど、その役になれるか?」と確認されたらしい。


 つまるところ「共演者の引き立て役」になるよう促されたわけだが、西野は「でも、おいしいと思ったな」と回顧。というのも「はねるのトびら」は、西野曰く「フジテレビが総力を挙げて次の大スターを作ると言い切っていた」というほどの一大プロジェクト。「ダウンタウンさんがいて、ナインティナインさんがいて、次をとにかく作るぞって1年間かけてフジテレビが全国でオーディションをして、全芸人がそのオーディションを受けたと思う」と言い、その芸人の中には、無名時代の品川庄司やおぎやはぎ、フットボールアワーもいたという。「『5組選ばれる芸人の中でメインは誰取んねん?』ってあの当時、すべての芸人がそこに注目していた」と西野は続け、「それが『お前やぞ』って言われたわけだから、乗ろうかって思ったね」と振り返った。


 この話を受けて梶原は「あの時、めっちゃ怖かったからな」と相方に恐怖を覚えていたことを告白しつつ、「今日は全部話すけど、はねトび始まって1年目くらいかな。バッチバチに仲悪かった!」とコンビの不仲を暴露した。


 その原因を「俺よ、結局」と回想する梶原。なんでも当時の梶原は、ロバートの秋山竜次、インパルスの板倉俊之、ドランクドラゴンの塚地武雅、北陽の虻川美穂子と、才能豊かなボケ担当の先輩芸人に圧倒されて縮こまっていたらしい。それに腹を据えかねた西野が「前出ろや! お前!」と激怒し、それに対して梶原は「何がやねん!」と逆ギレした挙句、「それやったらお前も俺をもっと面白くしたらええやん!」と情けない言い訳をしていたのだとか。


 そんなぶつかり合いがありながらも『はねるのトびら』は一時視聴率20%を連発する人気番組となり、キングコングの2人が32歳になったばかりの2012年9月に終了。梶原が「11年半続いた『はねトび』が終わってどう思った?」と聞くと、西野は「自分の中で『終わったな』と思ったのは25歳くらいの時」と意外な事を口にした。


 西野は「『はねるのトびら』が視聴率20%を取るような国民的番組になれば、僕たちもスターになれるんじゃないか?」とかねがね期待を抱いていたとのこと。ところが自身が25歳になり、20%を超える人気番組となった時点で「ここから大スターが生まれていない」「突き抜けている感じが全然しない」という現実を突きつけられたという。この現状を鑑みて「これはアカンわ」と、今の時代にテレビタレントとして活動することの限界を悟った西野は、その時から「絵本を作る準備に入った」「半分以上引退していた」と明かした。


(こじへい)