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『なつぞら』北海道・十勝での最終ロケを実施 広瀬すず「すごくエネルギーをもらいました」

2019年07月04日 18:21  リアルサウンド

リアルサウンド

草刈正雄と広瀬すず

 本日7月4日、NHK連続テレビ小説『なつぞら』の北海道での最終ロケが行われた。本作で北海道でのロケを実施したのは、昨年の6月、今年の1月末、4月末、今回の全4回。1月のロケの模様を以前レポートしたが、今回、北海道での最終ロケとなる帯広市の真鍋庭園の畑での撮影に密着した。


 今回の約5日間に渡る撮影ロケには、陽平演じる犬飼貴丈、天陽演じる吉沢亮などおなじみの登場人物たちが撮影日ごとに北海道に訪れていたとのこと。最終日のロケを前に、なつ役の広瀬すずと泰樹役の草刈正雄が取材に答えてくれた。


【写真】現地の小学生からの差し入れを喜ぶ広瀬すず


 広瀬は、4回目となる北海道ロケについて「一年前にもここに来たので、あれから一年も経ったんだなと時間の流れを感じます。今回は、久々に北海道編の皆さんと来れたので嬉しかったです」とコメント。そして、「いつ来ても食べ物が美味しくて、人も優しくて、毎回楽しみなロケでした。全体をあわせて一カ月弱くらい北海道にいるので、来る度に『ただいま』みたいな、自然と実家に帰って来たような気持ちになります」と北海道で感じた温かさについて明かした。


 また草刈は「今まで色んな場所でのロケをやって来ましたけど、北海道のロケーションが一番好きなんですよ。仕事+食べ物も美味しい、自然も楽しい。そして、必ず差し入れをしてくれるんです。牛乳だったり、チーズだったり、それほどこの番組が愛されているんだなと非常に感じました」と話す。この日も現場には、じゃがバターやじゃがいものスープなどの差し入れが並べられていた。


 現地での反響について広瀬は「どこのご飯屋さんに行っても『観てます!』って言ってもらえたり、今日も小学生が作ったじゃがいものスープを差し入れ持って来ていただいて。小学生までこんなことを! と今日はすごくエネルギーをもらいました」と明かす。加えて、「“人に支えられて生きている”というのが、この作品の最も魅力的なところなので、キャストの皆さんとスタッフさん、北海道の皆さんの力を借りながら、作品を作る私たちもその魅力を味わわせてもらっています」と語った。


 本作のほとんどのシーンは、東京でのスタジオの撮影のほか、東京近郊でのロケ、北海道にて撮影を行ってきた。なかでも北海道の土地に実際に立ち、演じてきたシーンについて広瀬は次のように語る。


「実際に十勝の空気を吸いながら会話をすることは、自分のなかでのリズムや気持ちのバランスが上手くとれて、それぞれのシーンの中でも最高に気持ちの良い呼吸ができているんです。全部、吐き出せるような気持ちになるのがすごい不思議だなと感じていて。丘の上で大事な話をするシーンや、家への帰り道で家族のみんなの前ではできないような話をするシーンを実際にその場所で撮った時に、この地で呼吸をしながら演じられるのがとても気持ち良かったです。こういった場所でロケをさせてもらえて、皆さんに支えてもらって本当に感謝しかありません」


 最後に広瀬は「ちょうど四季ごとに北海道ロケに来ているので、また来そうな感じもあるなと思っていて。きっと今後も巡り合わせというか、ご縁があるんじゃないかなと感じるので、また帰ってこれるよう気がしてます」と言葉を残した。


 ちなみに、この日撮影が行われたのは、なつと泰樹が嵐の後、山田家の畑に向かう場面。撮影日から逆算して苗を植え育てたという天陽の畑で採れた新じゃがが現場でも配られていた。


 十勝ロケ最終日となった撮影シーンは、9月の最終週に放送される。現在、北海道で千遥(清原果耶)を巡る物語が描かれている本作もすでに折り返しに差し掛かった。今回、改めて北海道で広瀬が触れたなつを見守る人々の支えや応援が、エネルギーに代わり、最後まで走り抜けてくれるだろう。


(大和田茉椰)