レオン・ハスラム(Kawasaki Racing Team) 6月25~26日に行われた鈴鹿8時間耐久ロードレースの3メーカー合同テストに参加したカワサキファクトリーチームのKawasaki Racing Team。このテストにはスーパーバイク世界選手権(SBK)を戦うレオン・ハスラムとトプラク・ラズガットリオグルが駆け付けた。テストを終えたハスラムは「これまで乗ったなかで最速のバイクのひとつだった」と26年ぶりの優勝に向け手ごたえを感じているようだ。
6月21日~23日に行われたSBK第7戦イタリア(ミサノ)を終えてすぐに鈴鹿サーキットに移動したハスラムとラズガットリオグル。ふたりは初日に新パーツを試し、2日目の午後からはレースシミュレーションを実施したという。
テストは2日間とも本番に近い高い気温での走行に。そんななかでハスラムは精力的に走り込み、1セットのタイヤを使ったロングランではマシンの仕上がりに満足している様子だった。
「僕たちはミサノから移動してきから、昨日(テスト初日)は半日バイクに乗って、鈴鹿での2日間のテストを終えた。とても良いテストだったし、シャシーやパッケージ全体に関していくつか新しいものも試した」とハスラムは2日間のテストを振り返る。
「(テスト2日目の午後に)トップラクと僕はレースシミュレーションをしたけれど、僕のバイクはこれまで乗ったなかでも最速のバイクのひとつだった。これはポジティブなことだ。まだ作業を行っている部分もいくつかあるけれど、良い1日半だった」
「戦いが始まる前に、練習でもっとタイムを上げられることを楽しみにしている」
■鈴鹿8耐使用のZX-10RRを初走行のラズガットリオグル「かなり難しいテストだった」
鈴鹿8耐に向けたテストに初参加したラズガットリオグルは、普段載っているバイクとの違いに戸惑いつつも、マシンに適応するためにロングランを行っていたという。
「とてもうまくいったけれど、僕にとってはかなり難しいテストだった。というのも僕はJSBのレースに出場するために鈴鹿に来たことはあるけれど、このバイクはJSBのバイクとは大きく違うからね」とラズガットリオグルは初めて耐久仕様のZX-10RRを走らせた感想を語り、こう振り返る。
「この2日間は26周以上のロングランに取り組んだ。後半の周回ではチャタリングを感じたよ。暑いコンディションのなかでタイヤのグリップが限られていたから、全ライダーが似たような状況だった」
「僕は自分自身をこのバイクに適応させることが必要だったから、このテストは非常に重要だった。良いテストだったよ。満足しているし、レースに向けて準備は整っている」
カワサキ・レーシング・チームは、7月24日から始まる鈴鹿8耐のレースウイークでジョナサン・レイ、ハスラム、ラズガトリオグルの3人が初めて揃い、1993年以来となる鈴鹿8耐制覇に挑戦する。