フェラーリのセバスチャン・ベッテルの将来について、憶測が飛び交い続けているなか、ベッテル自身は2020年についての質問には同じ回答を続けている。
第7戦カナダGPにおいて物議を醸したペナルティは、ベッテルを落胆させた。またこの出来事に関する不満も相まって、フェラーリにとって、この2019年シーズンはこれまでのところ期待外れのものとなっている。
ベッテルは最近、F1がもはや「自分が憧れていたスポーツ」ではなくなったと語った。だがオーストリアGPを前にベッテルは、彼の発言の真意を明確にし、将来についての疑念を打ち消した。
「その質問についての答えだけど、子供の頃はクルマやドライバーに恋い焦がれると思う。文字通りにではないけどね……でも僕は自分の部屋にミハエル(シューマッハー)のポスターを貼っていたよ!」
「子供はそうしたドライバーのやっていることや、マシンがいかに速く走るかといったことに感心するものだ」
「子供の頃はとても純粋だから、ルールのことなんて考えない」
「彼らが重量超過だとか重量不足だとか、合法だとか違法だとかなんてことには関心はないはずだ。子供の頃はそんなことは関係なかった。僕はただ彼らがレースをするところを見るのが好きだったんだ。僕はそういう意味のことを言いたかったんだよ」
4度のF1世界チャンピオンであるベッテルとしては、2020年シーズンもグリッドに立つつもりだという。
「僕はレースが好きだ」
「マシンはすごく楽しくドライブできるし、とても速い。これまでで最速のマシンだと思う。僕たちはもっとうまくやれるだろうかって? できると思うよ」
「それは僕次第なのかといえば、幸いなことにそうではない」
「でも前にも言ったように、将来がどうなるかは様子を見ることになる」
「僕は今ここにいて、自分の知る限りでは来年もここにいるつもりだ。だからそのことを考えてはいないよ」