F1オーストリアGPにおいて、メルセデスは2019年シーズン初の敗北を喫した。しかし3位となったバルテリ・ボッタスは、少なくともドライバーズ選手権でルイス・ハミルトンとの差を縮められたことには満足している。
酷暑のシュピールベルクでは、これまでは強力だったメルセデスもダメージを最小限に食い止める形での戦いを強いられた。ボッタスとハミルトンは71周のレースの間中、エンジン温度への対処を行わなければならなかった。
レース序盤では2番手を走行していたボッタスだが、最終的にはレッドブルのマックス・フェルスタッペン、フェラーリのシャルル・ルクレールに次ぐ3位でフィニッシュしている。
ボッタスは、この日が最も厳しいレースのひとつとなったことを認めた。エンジン温度を抑えるために、リフト&コーストを多用しなければならなかったのだ。
「暑くなることは分かっていたが、計算も少し間違っていたんだ」とボッタスは語った。
「リフト&コーストでのラップタイムの見積もりが完全に正しくなかったと思う。リフト&コーストをするたびに、実際の予測よりも大きくタイムを失っていた」
「僕にとってはパワーユニット管理と温度管理の面で最も厳しいレースだった。これまではそれほど管理する必要がなかったからね」
「それに、温度のせいでエンジンのフルパワーを出して走行することができなかった。そのことがラップタイムに大きく影響したんだ」
「トリッキーだったよ。アタックも防御もほとんど不可能だった。それに前のマシンに近くたびに、ダッシュボードに大きく派手な色の警告が表示されるんだ」
「だからこのレースから僕たちは学び、改善をしていく必要がある。これからも暑いレースはあるからね」
ハミルトンが5位でフィニッシュしたことで、ボッタスはタイトル争いにおいて彼に少し近づくことができ、ポイント差を31ポイントまで縮めている。
「今週末の今日という日は、僕にとってポジティブな一日だった」とボッタスは付け加えた。
「表彰台に立って、無料のシャンパンを飲むのはいつだっていいものだ! それは事実だよ。それに最後にはルイスよりも多くポイントを獲得することができたしね」
「僕はドライバーズ選手権で2位につけている。僕の目標はルイスとのポイント差を詰めることだ。その目標は今週末達成されたが、表彰台のもっと上の段に行けたら良かったね」
「でも、ポイントの面では、もっと悪い週末になる可能性だってあったんだ」