長谷工アーベストは6月下旬、首都圏在住者を対象にした「住みたい街ランキング2019」の結果を発表した。調査は今年4月、首都圏に住む20代後半から60代の男女を対象に、インターネット上で実施。3166件の回答が集まった。
1位は15年連続で吉祥寺。2位は横浜で、3位に大宮が入った。大宮は昨年13位で、今回が初のトップ3入りだ。大宮を支持した人からは、
「大宮駅前は商業が揃って生活に便利なだけでなく、都心までも30分で行ける。都心に近すぎず、遠すぎないのが良い」(30代、2人家族)
「今暮らしているが、実際に住みやすい。路線が多いので通勤に便利。新幹線が止まり、何処に行くにも便利だから。これからもまだ発展ができる街だと思う」(50代、4人家族)
など、交通や買い物の利便性を上げる声が多く出ている。単身者からは、「映画で埼玉県が話題になり、大宮は埼玉の中心だと思う」(30代)というコメントもあった。
中野、立川など郊外の中核駅が大幅ランクアップ
ランキングでは、大宮をはじめ郊外の中核駅が多くランクアップした。昨年15位の中野は6位。昨年18位の立川は7位、11位だった赤羽は8位に入った。立川と赤羽は初のトップ10入りを果たしている。
立川を選んだ人からは、「駅前がどんどん発展していってるから」、「駅ビルがとても充実している」と、駅前の便利さを指摘する声が多かった。赤羽は、「乗り入れ路線が多いので、どこも行きやすい」、「ターミナル駅で、もともと便利で楽しい魅力があったが、最近は良い意味で開発も進んで、若者が増え、更に良くなっている」と、交通の利便性や駅前の再開発が理由に上がっている。
11位の船橋、海老名、13位の藤沢、19位の調布、戸塚、20位圏外から上位に入った。船橋と海老名は各種施設の再開発、藤沢は海など自然の豊かさや温暖な気候が人気だった。調布は「住むことを考えたときに現実味がある」、戸塚は「駅前が開発されて住みやすくなっている」というコメントが寄せられた。
千葉では船橋、神奈川では横浜が1位
都県別ランキングでは、東京23区内では1位新宿、2位池袋。市部では1位が吉祥寺、2位が立川だった。新宿は昨年6位から大きく順位を上げている。
埼玉県は1位大宮、2位浦和、3位川口。昨年10位圏外だった上尾と蕨が、それぞれ7位と9位に入っている。神奈川県は1位横浜、2位が武蔵小杉、3位が海老名と、昨年と変わらなかった。千葉県は1位船橋、2位千葉、3位柏だった。