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ヨハン・ヨハンソンの楽曲を使用 ポール・ダノ初監督作『ワイルドライフ』本編映像公開

2019年07月03日 18:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『ワイルドライフ』(c)2018 WILDLIFE 2016,LLC.

 7月5日公開の映画『ワイルドライフ』より、本編映像が公開された。


参考:映像はこちら


 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『スイス・アーミー・マン』など個性派俳優として知られるポール・ダノの初監督作となる本作は、キャリー・マリガンとジェイク・ギレンホールが夫婦役で共演した人間ドラマ。心が離れていく夫婦、壊れゆく家族の姿を14歳の息子の心情を通して描く。


 今回公開された本編映像では、2018年2月に亡くなった音楽家ヨハン・ヨハンソンの2008年発売のアルバム『FORDLANDIA』に収録されている楽曲「Melodia(i)」を使用。ヨハンソンはアイスランド出身の作曲家で鍵盤楽器奏者であり、2014年『博士と彼女のセオリー』では第72回ゴールデングローブ賞で最優秀作曲賞を受賞した。


 父・ジェリー(ジェイク・ギレンホール)がテレビ放映されている山火事のニュースを見て、消火隊入隊の決意を固め、母・ジャネット(キャリー・マリガン)は家計を支えるためにスイミング教室のコーチの仕事を始める一方、息子・ジョー(エド・オクセンボールド)も家計を少しでも支えるため、写真館でのバイトを始める様子が映し出されている。


 ダノ監督は本作の映像について、「写真家のスティーブン・ショアや、エドワード・ホッパーの絵画などを参考にした。それにクラシックなアメリカ映画、いくつかのアジア映画などからも影響を受けた。撮り方に関しては、誠実さを出したかった。たとえばカメラは必要なときだけ動かすこと。こういうストーリーにあったフィルムメーキングをしたかったんだ。そしてどこか新しさと古さが混じった雰囲気をもたらしたかった」と語っている。 (文=リアルサウンド編集部)