ベルギー、スパ・フランコルシャンで7月2日、ブランパンGTシリーズ第7戦/IGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ第3戦『トタル・スパ24時間』のテストデーが開幕。テスト1日目は計8時間の走行セッションが用意され、このなかでSMPレーシングの72号車フェラーリ488 GT3(ダビデ・リゴン/ミゲル・モリーナ/ミカエル・アレシン組)がトップタイムをマークしている。
2019年のスパ24時間レースは7月25~28日にスパ・フランコルシャンで開催されるが、その“本番”に向けた公式テストが、2~3日にかけて同地で行われている。
テスト初日は午前と午後に1セッションずつ合計2セッションが実施され、午前中はKUSチーム75ベルンハルトのティモ・ベルンハルト/アール・バンバー/ローレンス・ファントール組117号車ポルシェ911 GT3 Rが2分19秒257というトップタイムを記録。このタイムはこの日の総合2番手タイムとなっている。
総合トップは午後に最速ラップをマークした72号車フェラーリ。ブランパンGT第3戦シルバーストン優勝チームのタイムは117号車ポルシェを0.120秒上回る、2分19秒137だった。
チーム・ベルンハルトのポルシェに次ぐ総合3番手にはブランパンGTシリーズ開幕戦モンツァを制したダイナミック・モータースポーツの54号車ポルシェが2分19秒500で入り、午後にパーソナルベストを更新したBMWチーム・シュニッツァーの42号車BMW M6 GT3、IGTC第2戦カリフォルニア8時間で優勝したハブオート・コルサの227号車フェラーリ488 GT3がこれに続いている。
■片岡龍也のドライブするメルセデスAMG GT3がクラッシュ、大破
テスト中、セッションはオー・ルージュに続くラディオンで発生した複数のアクシデントによって赤旗が提示され、度々中断された。
このアクシデントのなかにはランボルギーニワークス、GRTグラッサー・レーシング・チームの63号車ランボルギーニ・ウラカンGT3 Evoや、Amクラスにエントリーしているラトン・レーシング・バイ・ターゲットの29号車ウラカンGT3 Evo、そして人気ゲーム『Fate』の誕生15周年を記念し、TYPE-MOON Racingとコラボレーションして2年ぶりにスパ24時間に挑むGOODSMILE RACING & TYPE-MOON Racingの00号車メルセデスAMG GT3(谷口信輝/片岡龍也/アダム・クリストドロウ組)が含まれている。
スパ名物の高速セクションでクラッシュを喫した3台のマシンはそれぞれ大きなダメージを負ったものの、00号車メルセデスをドライブしていた片岡を含め、いずれのドライバーも自力でクルマから降りている。
なお、GOODSMILE RACINGはTwitterを通じて片岡が無事であることをアナウンス。あわせて木曜のテスト2日目は提携するブラックファルコンの車両を使ってテストを継続する予定であることを明かしている。また、本番用車両については現在、メルセデスAMGとブラックファルコンが手配中とのことだ。
スパ24時間のテストデー2日目となる3日(木)は前日に続き、再び計8時間の走行時間が設けられる予定。スケジュールは午前のセッションが現地9~12時まで、午後は13~18時までとなっている。